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「Red Bull AIR RACE WORLD CHANPIONSHIP(レッドブル・エアレース・ワールドチャンピオンシップ)」2009年シーズンの第4戰、ブダペスト大会が8月19日(水)、20日(木)に行われ、決勝日は650,000人もの観客が見守る中、マイケル・グーリアンが2006年参戦以来、初めての勝利を掴みました。
気温30度の暑い日差しの中、ハンガリーの首都ブダペストのドナウ川に設置された6,6kmのコースを、グーリアンは1分12秒51のタイムでフライト し、優勝候補のポール・ボノム(イギリス)、カービー・チャンブリス(アメリカ)、ハンネス・アルヒ(オーストリア)を下し、レッドブル・エアレース参戦 4年目にして念願の初勝利を飾りました。
グーリアンは、今回の勝利でシーズン合計18ポイントとなり、ワールド・チャンピオンシップ8位 に上昇。レース後「自分にあった飛行機を得ることは本当に難しい。4年がかりでようやく優勝できる機体を持つことができた。4年間の努力を経て勝利できた ことは本当に嬉しい。本当の素晴らしいレースだった」と、声を震わせながらその喜びを語りました。
グーリアンについで2位に入ったボノムは10ポイントを獲得し、ワールド・チャンピオンシップ・ポイントを42に伸ばし、今大会4位に終わったアルヒに、1ポイント差で首位に躍り出ました。
過去4回のハンガリー大会で優勝した選手のうち、3人がその後に年間チャンピオンの座を獲得しているという、シーズンを占う上でキーとなる今大会。過去2年 連続ワールド・チャンピオンシップ2位に甘んじているボノムは、「トレーニング時点でのタイムが良くなかったので、今回2位に入れるとは考えていなかっ た。しかしアルヒよりも上位に入ることができ、タイトルをうまくたぐり寄せたようだ」と語り、悲願のワールドチャンピオンに向けて一歩前進しました。
一方アルヒは、今シーズンの開幕戦アブダビ大会を制し、2年連続ワールドチャンピオンに向けて幸先の良いスタートを切っていたものの、前回のウィンザー大会 と同様にナイフエッジの角度が不正確というミスを犯して2秒のペナルティを受けて4位に終わり、今シーズン初めて表彰台を逃しました。
アルヒはレースを振り返り「正確なフライトだったと思っている。どのゲート通過がペナルティだったのかが知りたい。ペナルティがあったと聞いたときは2位か 3位になれるだろう考えていたが、4位という結果は残念だ。ただ、今日のフライトや飛行機の性能には満足している」と、コメントしています。
またミスのない正確なフライトでワイルドカードを見事通過し、自身2度目となるトップ12進出を果たした日本人パイロット室屋義秀選手はトップ12にてパイ ロン接触を含む8秒のペナルティを受け12位に終わり、残念ながらポイント獲得はなりませんでした。室屋選手はレース後「今回のレースは、基礎段階の終了 と考えている。今回の目標は100パーセント達成でき、その結果ワイルドカードを勝ち上がることができた。残り2戦はタイムと順位を意識して、あくまで レーサーとして参加する。次回からの目標はスーパー8進出。」と語っています。
次回のレッドブル・エアレースは、9月12日(土)、13日(日)にポルトガルのポルトで開催されます。
大会結果
ブダペスト大会結果
| 順位 | 氏名 | 機体 | タイム | ポイント |
| 【ファイナル4】 | ||||
| 1 | マイケル・グーリアン | Edge540 | 1:12.51 | 12 |
| 2 | ポール・ボノム | Edge540 | 1:13.13 | 10 |
| 3 | カービー・チャンブリス | Edge540 | 1:13.53 | 9+1 |
| 4 | ハンネス・アルヒ | Edge540 | 1:13.83 (P:+2) | 8 |
| 【スーパー8】 | ||||
| 5 | マティアス・ドルダラー | Edge540 | 1:13.56 | 7 |
| 6 | マイク・マンゴールド | Edge540 | 1:15.41 (P:+2) | 6 |
| 7 | マット・ホール | MXS-R | 1:15.42 (P:+2) | 5 |
| 8 | ニコラス・イワノフ | Edge540 | 失格 | 4 |
| 【トップ12】 | ||||
| 9 | ナイジェル・ラム | MXS-R | 1:15.19 (P:+2) | 3 |
| 10 | ピーター・ベゼネイ | MXS-R | 1:15.43 (P:+2) | 2 |
| 11 | アレハンドロ・マクレアン | MXS-R | 1:15.50 | 1 |
| 12 | 室屋義秀 | Edge540 | 1:20.87 (P:+8) | 0 |
| 【ワイルドカード】 | ||||
| 13 | ピート・マクリード | Edge540 | 1:19.06 (P:+2) | 0 |
| 14 | グレン・デル | Edge540 | 失格 | 0 |
| 15 | セルゲイ・ラクマニン | MXS-R | 失格 | 0 |
※P:ペナルティで加算された秒数
レッドブル・エアレース・ワールドチャンピオンシップ総合順位(ブダペスト大会終了時点)
| 順位 | 氏名 | 国籍 | 機体 | ポイント |
| 1 | ポール・ボノム | イギリス | Edge540 | 42 |
| 2 | ハンネス・アルヒ | オーストリア | Edge540 | 41 |
| 3 | ニコラス・イワノフ | フランス | Edge540 | 28 |
| 4 | マイク・マンゴールド | アメリカ | Edge540 | 24 |
| 5 | マット・ホール | オーストラリア | MXS-R | 24 |
| 6 | カービー・チャンブリス | アメリカ | Edge540 | 22 |
| 7 | ナイジェル・ラム | イギリス | MXS-R | 21 |
| 8 | マイケル・グーリアン | アメリカ | Edge540 | 18 |
| 9 | セルゲイ・ラクマニン | ロシア | MXS-R | 17 |
| 10 | ピーター・ベゼネイ | ハンガリー | MXS-R | 12 |
| 11 | アレハンドロ・マクレアン | スペイン | MXS-R | 9 |
| 12 | マティアス・ドルダラー | ドイツ | Edge540 | 8 |
| 13 | グレン・デル | 南アフリカ | Edge540 | 3 |
| 14 | 室屋義秀 | 日本 | Edge540 | 1 |
| 15 | ピート・マクリード | カナダ | Edge540 | 1 |
大会概要
レース・カレンダー
| 第1戦 | 4月17日(金)、18日(土) ※終了 | アブダビ/UAE |
| 第2戦 | 5月9日(土)、10日(日) ※終了 | サンディエゴ/アメリカ |
| 第3戦 | 6月13日(土)、14日(日) ※終了 | オンタリオ州ウィンザー/カナダ |
| 第4戦 | 8月19日(水)、20日(木) ※終了 | ブタペスト/ハンガリー |
| 第5戦 | 9月12日(土)、13日(日) | ポルト/ポルトガル |
| 第6戦 | 10月3日(土)、4日(日) | バルセロナ/スペイン |
「Red Bull AIR RACE WORLD SERIES」について
空を舞台にモータースポーツと航空スポーツが融合した、ダイナミックなアクションとスピード感溢れるレースで、2009年で5シーズン目を迎える。世界 トップクラスの飛行技術を持つパイロット達が、技術、体力、精神力全てを駆使して、最高時速370km、最大重力12Gの中、空気で膨らませた高さ 20mのパイロン(エアゲート)で構成されたスラローム・コースを、決められた順序と飛行方法に沿って次々と通過してタイムを競う、3次元で繰り広げられ る激しく過酷なレースです。
昨年はオーストリア人パイロット、ハンネス・アルヒが、参戦わずか2年目にして総合優勝を飾り、世界中のエア レースファンを驚かせましたが、今年は、アジア人として初めて出場する室屋義秀選手を含めた4人のルーキーが新たに参加し、全15選手によって、昨年より もさらに白熱したチャンピオンシップ争いが繰り広げられます。
室屋義秀(むろやよしひで)プロフィール
※レッドブル・アスリート
身長:173cm
体重:70kg
年齢:36歳(1973年1月27日生まれ)
略歴
| 1991年 | 18歳でグライダー飛行開始 |
| 1992年 | 19歳のとき渡米し飛行機のライセンスを取得する |
| 1997年 | 本格的なエアロバティック訓練を受けるため渡米 世界有数のエアロバティック教官ランディ・ガニエのもとで指導を受ける アドバンス世界曲技飛行選手権に日本代表として参加(団体9位) |
| 1998年 | エアショーデビュー(現在までのエアショーの実績、140回以上) |
| 2003年 | FAIアンリミテッド世界曲技飛行選手権日本代表 |
| 2007年 | レッドブル・アスリートの一員となる 第24回 FAIアンリミテッド世界曲技飛行選手権日本代表 FAI世界選手権2007“オートボルテージュ”アエロバティックス日本GPに日本人初参戦(一般観客投票1位) |
| 2008年 | FAIアルアイン・エアロバティックス選手権 6位 レッドブル・エアレース・ワールドチャンピオンシップ “スーパー・ライセンス” 取得 |
備考
総飛行時間 約2200時間
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