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「Red Bull AIR RACE WORLD CHANPIONSHIP」2009年シーズンの第5戰、ポルト大会が9月12日(土)、13日(日)に行われ、決勝日は約720,000人もの観客が見守る中、ポール・ボノム(イギリス)が優勝し、チャンピオンシップ2位につける昨年チャンピオンのハンネス・アルヒ(オーストリア)とのポイント差を4に広げました。
また、今季から参戦のマット・ホール(オーストラリア)が3位に入り、自身初の表彰台を獲得しました。
抜けるような青空の元、ポルト市内を流れるドウロ河に設置された総走行距離6.6kmのコース(ゲート数:17)を、ボノムは2位のアルヒに0.94秒差、3位のホールに2.00秒差の1分9秒23で今季2勝目を挙げました。
「ありがとうポルト。美しいこの街で優勝できて良かった」とレース後に語ったボノムですが、2007年、2008年と連続して、チャンピオンの称号を最終戦で 逃した経験を持つ彼は勝利の余韻に浸ること無く、「前にも同じような状況があった。1戦で最高13ポイント獲得できる中、4ポイントのリードは全くもって 十分では無い。最終戦のバルセロナ大会は総力戦になるだろう」とコメントしています。
室屋義秀選手は、1分10秒97のタイムで予選をこれまでの最高位の4位で通過。決勝では2秒のペナルティにより惜しくもスーパー8に進出できませんでしたが、「上位に顔を出してくるのも時間の問題だろ う」とレース関係者からコメントされるなど、フライト・パフォーマンスは確実にステップアップしています。
今回のレースに対して室屋選手は「チーム体制が整いつつあり、機体もチームコーディネーターも含めてチームがうまく機能し始めています。練習がなかなかできない状態だったのが、ブダペスト大会あたりからイメージ通りのフライトがコンスタントに飛べるようになったのが今回の予選の結果に繋がったと思います。決勝では2秒のペナルティをもらってしまったけど、フライト的にはまとまってきていて全体的には満足しています。スーパー8に残れず残念でしたが、フライトの質という点では非常に成果があったレースでした。フライト数が少ない中でも進歩があって良い感じで進んでいます。次回のバルセロナ大会では今年の目標である8ポイントを達成すべく、7位以内に入りたいと思います」とコメントしています。
前回のブタペスト大会でチャンピオンシップ2位に落ちたアルヒは、首位の座を奪還すべく今大会に臨みましたが、約20万人が詰めかけた土曜日の予選では気持ちが空回りし、エアゲート接触により9位での通過となりました。アルヒは 「予選を終えた後『決勝は慎重にいこう』と、諦めに近い気持ちになりかけたが、それは私のスタイルでは無いと思い直し、優勝を目指して攻めました。最終戦のバルセロナのコースは、私の機体の方が有利だと思う。ポールは優勝を目前にしたプレッシャーを感じていると思うので、バルセロナ大会でも同様に攻めて、ポール(ボノム)を追い詰めるつもりです」とコメントしました。
「周りからポルトで表彰台に立つのではと言われていましたが、自身では想像していませんので、言葉通りになったことは驚きです」とコメントした元オーストラリア空軍パイロットのマット・ホールは、今年レッドブル・エアレースに参戦した4名のルーキーの中で表彰台一番乗りとなりました。ホールは第1戦、第2戦と続けて5位入賞を果たしたものの、その後の2戦は7位に後退。今大会はミスを無くし、安定したフライトを行うことに集中した結果、見事3位に輝きました。
レッドブル・エアレース・ワールドチャンピオンシップ2009の最終戦は、10月3日(土)、4日(日)にスペインのバルセロナで開催されます。


ポルト大会結果
| 順位 | 氏名 | 機体 | タイム | ポイント |
| 【ファイナル4】 | ||||
| 1 | ポール・ボノム | Edge540 | 1:09.23 | 12+1 |
| 2 | ハンネス・アルヒ | Edge540 | 1:10.17 | 10 |
| 3 | マット・ホール | MXS-R | 1:11.23 | 9 |
| 4 | ピーター・ベゼネイ | MXS-R | 1:14.10(P:+2) | 8 |
| 【スーパー8】 | ||||
| 5 | マイク・マンゴールド | Edge540 | 1:13.86(P:+2) | 7 |
| 6 | マティアス・ドルダラー | Edge540 | 1:14.07(P:+4) | 6 |
| 7 | アレハンドロ・マクレアン | MXS-R | 失格 | 5 |
| 8 | カービー・チャンブリス | Edge540 | エンジントラブル | 4 |
| 【トップ12】 | ||||
| 9 | マイケル・グーリアン | Edge540 | 1:12.43 | 3 |
| 10 | 室屋義秀 | Edge540 | 1:12.77(P:+2) | 2 |
| 11 | ナイジェル・ラム | MXS-R | 1:13.01(P:+2) | 1 |
| 12 | ニコラス・イワノフ | Edge540 | 1:13.67(P:+2) | 0 |
| 【ワイルドカード】 | ||||
| 13 | セルゲイ・ラクマニン | MXS-R | 1:13.95 | 0 |
| 14 | ピート・マクリード | Edge540 | 1:15.65 (P:+2) | 0 |
※P:ペナルティで加算された秒数
レッドブル・エアレース・ワールドチャンピオンシップ総合順位(ポルト大会終了時点)
| 順位 | 氏名 | 国籍 | 機体 | ポイント |
| 1 | ポール・ボノム | イギリス | Edge540 | 55 |
| 2 | ハンネス・アルヒ | オーストリア | Edge540 | 51 |
| 5 | マット・ホール | オーストラリア | MXS-R | 33 |
| 4 | マイク・マンゴールド | アメリカ | Edge540 | 31 |
| 3 | ニコラス・イワノフ | フランス | Edge540 | 28 |
| 6 | カービー・チャンブリス | アメリカ | Edge540 | 27 |
| 7 | ナイジェル・ラム | イギリス | MXS-R | 22 |
| 8 | マイケル・グーリアン | アメリカ | Edge540 | 21 |
| 10 | ピーター・ベゼネイ | ハンガリー | MXS-R | 20 |
| 9 | セルゲイ・ラクマニン | ロシア | MXS-R | 17 |
| 12 | マティアス・ドルダラー | ドイツ | Edge540 | 14 |
| 11 | アレハンドロ・マクレアン | スペイン | MXS-R | 14 |
| 13 | グレン・デル | 南アフリカ | Edge540 | 3 |
| 14 | 室屋義秀 | 日本 | Edge540 | 3 |
| 15 | ピート・マクリード | カナダ | Edge540 | 1 |


大会概要
レース・カレンダー
| 第1戦 | 4月17日(金)、18日(土) ※終了 | アブダビ/UAE |
| 第2戦 | 5月9日(土)、10日(日) ※終了 | サンディエゴ/アメリカ |
| 第3戦 | 6月13日(土)、14日(日) ※終了 | オンタリオ州ウィンザー/カナダ |
| 第4戦 | 8月19日(水)、20日(木) ※終了 | ブタペスト/ハンガリー |
| 第5戦 | 9月12日(土)、13日(日) ※終了 | ポルト/ポルトガル |
| 第6戦 | 10月3日(土)、4日(日) | バルセロナ/スペイン |
「Red Bull AIR RACE WORLD SERIES」について
空を舞台にモータースポーツと航空スポーツが融合した、ダイナミックなアクションとスピード感溢れるレースで、2009年で5シーズン目を迎える。世界 トップクラスの飛行技術を持つパイロット達が、技術、体力、精神力全てを駆使して、最高時速370km、最大重力12Gの中、空気で膨らませた高さ 20mのパイロン(エアゲート)で構成されたスラローム・コースを、決められた順序と飛行方法に沿って次々と通過してタイムを競う、3次元で繰り広げられ る激しく過酷なレースです。
昨年はオーストリア人パイロット、ハンネス・アルヒが、参戦わずか2年目にして総合優勝を飾り、世界中のエア レースファンを驚かせましたが、今年は、アジア人として初めて出場する室屋義秀選手を含めた4人のルーキーが新たに参加し、全15選手によって、昨年より もさらに白熱したチャンピオンシップ争いが繰り広げられます。
室屋義秀(むろやよしひで)プロフィール
※レッドブル・アスリート
身長:173cm
体重:70kg
年齢:36歳(1973年1月27日生まれ)
略歴
| 1991年 | 18歳でグライダー飛行開始 |
| 1992年 | 19歳のとき渡米し飛行機のライセンスを取得する |
| 1997年 | 本格的なエアロバティック訓練を受けるため渡米 世界有数のエアロバティック教官ランディ・ガニエのもとで指導を受ける アドバンス世界曲技飛行選手権に日本代表として参加(団体9位) |
| 1998年 | エアショーデビュー(現在までのエアショーの実績、140回以上) |
| 2003年 | FAIアンリミテッド世界曲技飛行選手権日本代表 |
| 2007年 | レッドブル・アスリートの一員となる 第24回 FAIアンリミテッド世界曲技飛行選手権日本代表 FAI世界選手権2007“オートボルテージュ”アエロバティックス日本GPに日本人初参戦(一般観客投票1位) |
| 2008年 | FAIアルアイン・エアロバティックス選手権 6位 レッドブル・エアレース・ワールドチャンピオンシップ “スーパー・ライセンス” 取得 |
備考
総飛行時間 約2200時間
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