実際、これほどスペインがF1に大きく関わっているのは初めてで、その代表格としては、全ての条件を備える、2回のF1チャンピオンであるフェルナンド・アロンソがいる。そして、ただのスペイン人ではなく、アルグエルスアリと同じバルセロナの出身ペドロ・デ・ラ・ロサ。ヒスパニア・レーシング・チームの存在も忘れてはならない。ただでもスペインのメディアはエキサイトしやすいのに、今週は大変な事になってしまうのではないだろうか。
このスペインにおけるF1人気も最近の事。アロンソが登場する前のスペインは、観客の数も少なかった。しかし、初期のF1にはアルフォンソ・デ・ポルタゴ侯爵というとんでもない奴がいた。彼の短い人生は、ハリウッド映画の脚本から飛び出してきたようだった。国際的プレイボーイで、世界レベルの水泳選手。その後、フランスのアマチュアレースで騎手として3回のタイトルを獲得し、イギリスのグランドナショナルにも出場した経験を持つ。「フォン」の愛称で知られた彼は、1956年の冬季オリンピックにスペイン代表として出場したボブスレーチームを結成。そのスピードに対する思いは、彼をモータースポーツへと導き、フェラーリからF1やスポーツカーレースに出場した。彼の最高成績は1956年イギリスGP2位。しかし、その1年後のミッレミリアで事故死。その悲惨なアクシデントは彼の人生に終止符を打ったばかりでなく、その有名なロードレースを開催禁止へと追い込んだ。
スペインGPからヨーロッパラウンドがスタートする。臭い機内に閉じこめられる時間も少なくなるので、チームにとってはありがたい。カナダを除けば、今後はどのサーキットへもほんの数時間で行くことができる。スペインGP終了後の月曜日には、バルセロナからモナコまでのロードトリップという試練があるけれど。
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