イギリスGPは興奮することばかりのレースだったが、セバスチャン・ブエミしかフィニッシュできなかったスクーデリア・トロロッソは盛り上がりに欠けた。ブエミは52周のレースを12位でフィニッシュ。レース序盤はポイント獲得も可能なように見えたが、そうはならなかった。ハイメ・アルグエルスアリはチェッカーフラッグを見ることができなかった。10位に手が届きそうなポジションにいたが、フィニッシュまであと7周というところでスピンしてコースアウトしてしまったのだ。
セバスチャンはソフトタイヤ、ハイメはハード寄りのタイヤでスタートを切った。1回きりのピットストップは、当然、セバスチャンの方が早く行う予定だった。14周目のセブは8位、ハイメがそのすぐ後ろを走っていたが、ピットストップの後は — ラップタイムが落ちていたので予定より早くピットインした — セブが16位にポジションを落としてしまった。一方、まだピットストップを行っていないハイメは最高で5位までポジションを上げた。セブはリウッツィの後ろで足止めを食い、長い間抜くことができずにいたが、結局、数周後には他の選手のアクシデントで12位までポジションを上げる。28周目にハイメがピットイン。そして、チームメイトのすぐ前の12位でレースに戻る。ハイメの前にはペトロフとヒュルケンブルグがいたが、数周後にはペトロフがピットイン。ハイメは10位のヒュルケンブルグを追い詰めるが、フィニッシュまで残り数周というところで無線でブレーキの不調を訴え、その後、スピンをまぬがれずにグラベルへと突っ込んでしまった。
その他にレースで何が起きたか?今週末のサポートレースを観ていた人ならば、マーク・ウェバーがポールポジションのセバスチャン・ベッテルを抜くことを予想していたかもしれない。サポートレースでは、コースの汚れた側のグリッドからスタートを切った選手が優勝するケースが多かったのだ。メインイベントのF1でも同じことが起きた。ベッテルはオーブニングラップでトップの座を取り返そうとするがラインが膨らみ、その後、パンクでタイヤ交換のピットイン。レースはレッドブルのウェバーがトップ、ハミルトン、クビサ、ロズベルグ、マッサ、アロンソと続いた。しかし、マッサのタイヤもパンクしてピットイン。一方、スタートで出遅れたチームメイトのアロンソはずっとクビサの後ろから抜け出せず、ベッテルが彼に追い抜きをかけた際にコースから押し出される。この時、縁石に乗り上げてコースをカットしたとして、ドライブスルー・ペナルティーを科せられてしまった。このペナルティがセイフティーカーピリオド(メインストレートの破片が理由)の直後に来たため、彼のレースは台無しになってしまった。レース終盤、ベッテルが激しい追い上げを見せ、エキサイティングなレースを見せたが、結局、7位までしかポジションを取り戻せなかった。一方、トップのウェバーは一度も邪魔されることなく今季3度目の優勝を手にすることになった。マクラーレンのルイス・ハミルトンは今回のレースを2位でフィニッシュ。このおかげでマクラーレンはドライバーズ及びコンストラクターズ・チャンピオンシップの1位の座をキープすることになった。3位表彰台を達成したのは、メルセデスのニコ・ロズベルグ。
しかし、トロロッソのふたりのグランプリの週末はまだ完全に終わったわけではない。レッドブル・レーシングのボスのクリスチャン・ホーナーの家で行われる彼の誕生日パーティーに招待されているのだ。それに加えて、ロンドンの高級クラブでDJをする予定も入っているし、スペインが出場するワールドカップの決勝も観なければならない。目下、ハイメはどうやってスケジュールをこなそうかと頭を悩ませているところだ。
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