ホッケンハイムのすぐ後にまたF1が観れることを除けば、ブダペストの最大の魅力は、その直後に夏休みがやってくるという点ではないだろうか。F1サーカスで頑張っている人々は、レースがないその3週間で一息ついて、ベルギーで再開される激しいチャンピオンシップの戦いへと戻るのだ。
ホッケンハイムのサーキット周辺にはあまりアトラクションがなかったが、今年、F1開催25年を祝うハンガリーGPは、ヨーロッパ有数の美しい町と言われるブダペストからクルマでわずか30分の場所で開催される。だから、例えわずかな時間だとしても、誰もがこの歴史ある町を歩く時間を見つけることができる。ここは、チームの人々が1日の仕事を終えた後にオペラ観賞やドナウ川下りといった計画が立てられる、F1カレンダーでも数少ないサーキットなのだ。サーキット自体も変わっていて、ドライバーに興味深い様々なチャレンジを提供するコースであるにも関わらず、日曜日の午後のレースでは、壮観なパレードのようになってしまうことが多い。ドライバーのふたりに、このイベントについて訊ねてみた。
ハイメ・アルグエルスアリ
「昨年度のハンガリーGPは、ぼくのF1デビューのレースだった。ぼくにとっては、かつて経験したことがないほどの大変なレースだったけれど、実際に一番良く憶えているのはレースのフィニッシュなんだ。ラップタイムもポジションも関係なく、ただひたすらクルマを運転していたので、ある意味、楽しい経験でもあった。最高の週末だった。だって、レースをフィニッシュできるとは思っていなかったんだ。ハンガロリンクは肉体的にとても厳しいコース。コーナーばかりでストレートがないから、息をつく暇もない。1年前のぼくは、グランプリ・ドライバーに必用な体力がなかったんだ。今回、再びハンガロリンクで走るのを楽しみにしている。昨年は何も経験がない状態だったけど、今年は1年のF1の経験があるので、同じコースでどんな走りができるか本当に楽しみなんだ」
セバスチャン・ブエミ
「ストリートサーキットではないけれど、ダウンフォースが多いクルマで走るという点ではちょっとモナコに似た、とてもタイトな珍しいコースだ。最高スピードよりも、コーナーでのダウンフォースの方が重要。いつも大勢の観客が集まってくれるので、サーキットも賑やかで楽しい。その上、ブダペストの町は素晴らしい。ここでの運転はとても楽しい。路面がとてもバンピーなので肉体的には厳しいけれど、レースはおもしろい。こういうタイプのサーキットは1年に1度。長いストレートがなくて左・右・左・右とコーナーの連続で、他のクルマのスリップストリームに入って抜くチャンスがないので、実際のレースはちょっと大変だけどね」
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