去る1月29日(金)から2月1日(月)にかけて、日本の最北端、北海道稚内市郊外にある湖沼、大沼で、氷上でのドリフト撮影セッション「Red Bull Drift-n-Ice」(レッドブル・ドリフトオンアイス)が行われました。
青空がのぞいているかと思うと、つぎの瞬間には横殴りの風が吹き、吹雪がやってくるなど、刻々と変わる空模様。白鳥が飛来する湖沼として有名な大沼に今回飛来したのは、ニュージーランドのトップ・ドリフト・ドライバー“マッド・マイク”ことマイク・ウィデット。そして氷上ドリフトの経験を持つ日本のドリフト・ドライバー“トシキング”こと吉岡稔記選手が、これまで氷上でのドリフトに挑戦したことがないマイクのため、アドバイザーとして本プロジェクトに同行しました。
今回使用した車両は、マイクが乗り慣れているRX-7。本人仕様に再現された車は、神戸から陸路と海路を使い、丸一日以上かけて稚内まで運ばれました。マイクは車に乗るや否や、これまで幾度も氷上でのドリフトを経験しているようなスムーズでパワフルな走りを披露。氷上を4WDではなくFR(フロントリアドライブ方式)でドリフト走行すること、ましてや2台での追走は前代未聞のプロジェクトとなりました。
この時期の稚内の気温は、市内でもマイナス6度以下で市街地のはずれにあり、辺り一面が雪原の大沼では気温がさらに下がります。湖上には厚さ60センチ以上の氷が張り、年に一度コースが作られ、氷上のトライアル・レース「大沼スノーアタック」が行われています。
今回のプロジェクトは、ニュージーランドのドリフト・チャンピオンシップで優勝したマッド・マイクが、海外でも広く活躍する“トシキング”のサポートを受けて、新しいドリフトのプロジェクトを提案するというもの。
“マッド”のニックネームが示す通り、撮影用クレーンやカメラマンすれすれの驚愕のドリフトを連発。吉岡選手とのコラボレーションも、2人の相性のよさを表すかのような息の合ったツインドリフトをしっかり決めました。ドリフト発祥の地である日本が大好きで、ニュージーランドでも週一、二回は日本食を欠かさないほど日本通のマイクは、日本でドリフトできることを心から楽しみ、撮影スタッフからの様々なリクエストにもいやな顔見せることなく、過酷な撮影メニューをこなしていきました。
今回、初めて氷上ドリフトを体験したマイクは、「今回のプロジェクトは本当に素晴らしかった。モトクロス、ドリフトを通じて、間違いなく今年最大の、いや今までの選手生活で最大のチャレンジだったね。最高のチームが車のセットアップを助けてくれたし、雪上でのドリフト、そして寒冷地の気候にあったタイヤのチョイスも最適で、大成功だった。氷の上での運転を表現しようとしても、他に例えられるものがないな。舗装道路での運転とはまったく違ったテクニックが要求される。スパイクタイヤのトラクションも初体験だったけど、4日間運転することができたので、4日目には氷上での運転にも慣れてスピードも上がり、本当に楽しかったよ」と語っています。
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