HIRO0827.jpg (C)Red Bull

Q. まずは長田選手とRed Bullとの出会いについて教えてください。

僕がカナダカップに優勝して、はじめての世界大会、WSSF(World Ski and Snowboard Festival)に出場したときに、タナー・ホールやサイモン・デュモン、ヨン・オルソンといった選手たちのヘルメットにRed Bullのペイントがしてあるのを見て「カッコいい」と思ったのが、はじめての出会いでした。最初はRed Bullがエナジードリンクということを知らなかったのですが、WSSFの会場でRed Bullを配っていたり、カナダのコンビニエンスストアで売っているのを見て「エナジードリンクのメーカー」ということを知りました。

Q. Red Bull に対してのイメージはありますか?

どのスポーツにおいてもそうですが、Red Bullのロゴをつけている選手は皆トップアスリートというイメージがありますね。僕はフリースキーなので、サイモン・デュモン、ヨン・オルソン、タナー・ホールがつけているのを見てそう感じました。彼ら三人は間違いなくスーパートッププレーヤーですから、そんな彼らがRed Bullをつけている姿を見て憧れを抱きました。

Q. 長田選手も2008年1月からRed Bullアスリートとして活躍されていますが、その感想を聞かせてください。

すごく嬉しかったですね。真似したいわけではないのですが、タナー・ホールたちがつけているものと同じものをつけられるというのは選手としての憧れであるし、これで本当にアスリートになったという実感がありました。
もちろんそれに対するプレッシャーも大きかったです。でも逆にそれがさらに上を目指すためのいい刺激になっています。

Q. 数々のビッグエアーを大会でこなしてきた長田選手にとって、今までのベストパフォーマンス、あるいはリザルトというのはどういったものですか?

日本一を決定するカナダカップで3回優勝しているというのは自慢できることだと思っています。過去4回の挑戦に対してこの成績が残せたというのは、自分でもベストパフォーマンスが出せた結果だと思っています。また、日本人ではじめてWSSFの表彰台に立てたというのは大きいですね。本当に世界のトップになれたと感じました。

Q. 選手として一番達成感を感じる瞬間はどのようなときですか?

大きな大会で優勝することです。特にベストパフォーマンスが出せて、その結果優勝できたときが一番うれしいですね。逆にベストパフォーマンスが出せたとしても、それが結果に繋がらなければ僕にとっては意味がない。それはたとえ結果が準優勝だったとしても、1位と2位とではぜんぜん違うし、離れているという感じがあります。

Q. 長田選手はいつからスキーを始めたのですか?

中学2年生、13、4歳くらいの頃にファンスキー、今で言うスキーボードというものをデパートの広告で見て、それではじめたのが最初です。

Q. 師匠である白川大助さんとの出会いはどのようなものだったのですか?

スキーボードの全国大会へ参加した時に白川さんが出ているビデオを買いました。そのビデオで彼のテクニックなどを見て、それでやる気になって自分がいつも練習しているゲレンデに行ったら、そこで偶然白川さんと出会ったのです。それをきっかけに師弟関係が出来上がりました。

Q. プロとしてのキャリアはどのくらいから始まったのですか?

高校2年の頃に初めてサポートを受けられるようになり、スキー用具を支給してもらえることになりました。それから高校卒業とともに正式プロとして契約したという感じです。

Q. フリースキーヤーとしてのキャリアを積んできている長田選手ですが、自身が抱えているファローという病気について話を聞かせてください。

もともと僕は生まれたときから、ファローという心臓病を抱えていました。心臓の血管が細く血液の流れが悪くなってしまう病気で、生まれて間もない頃と幼稚園のときの2度、約12時間かかる手術を受けました。

子供のころはスポーツとは無縁な生活でした。僕には兄弟が四人いたのですが、みんながサッカーをやっていても僕だけは走る競技は絶対駄目だと言われていました。サッカーも野球も、もちろん陸上も完全に無理で、運動会のときも50m走を走るので精一杯でした。

中学生になる頃に僕は心臓病だからみんなより早く死ぬんだろうという気持ちが自分の中にはあって、それなら後悔しないよう、とことんやりたいことをしようと思って、親に「好きなスポーツをやらせてくれ」と相談しました。その時はものすごく反対されて一度は諦めたのですが、その後スキーをやりたいと思うようになってからもう一度相談しました。すると母親が「病院の先生は反対しているけど、あなたが後悔するのはお母さんもいやだから好きなようにやりなさい。」と言ってくれて、それでスキーボードを始めました。

もちろん病院の先生は反対でした。しかし親が「後悔して生きるな」と言ってくれたのと、父親がVジャンプの選手だったということもあって僕がスキーをやりたいと言ったらすごく喜んでくれて、それで最後には先生も納得してくれたのだと思います。ただ、Red Bullの選手になると伝えたときは「嘘だろ」と言われましたけどね。

Q. 長田選手自身の夢はありますか?

タナー・ホールなどのトップアスリートたちに勝つことです。一回勝つだけではまぐれみたいなところもあるので、トップアスリートたちを相手に常に勝つことが出来る選手、世界大会に出場すれば最低でも表彰台に上がれる、そういう選手になりたいと思っています。それが、ひとつの夢ですね。

Q. 夢に向かっていく上で、今年の目標はありますか?

まず通過点として日本国内の大会ではすべて優勝しなければならないと思っています。日本オープンの表彰台に上がること、それからスパイダーカップでもう一度優勝することが最初の目標ですね。また去年のWSSFでは4位という成績を残しましたが、やはり1位と4位とでは大きな差があります。今年は是非もう一度表彰台に上がりたいですし、優勝を狙いたいですね。

Q. 最後に、応援してくれている方たちに一言お願いします。

これからもがんばりますので、応援よろしくお願いします。僕を知っている人も、今まで知らなかった人も、これを機会に応援してもらえたら嬉しいです。


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