今週末のイギリスGPは、「イギリス・モータースポーツの殿堂」であるシルバーストンでの開催!
ドニントンパークでのグランプリ開催の計画が失敗に終わると、すぐにシルバーストンが新しい長期契約を確保。この契約により、イギリスGPは今後17年間、このノーザンプトンシャーのサーキットで開催することになった。
イギリスの夏なので、グランプリの週末の天気も予測がつかない。このグランプリでは雨や風がドライバーやエンジニアに影響を与えることも多い。サーキットの設備はどんどん良くなっているが、屋根のないグランドスタンドを作るのはイギリス人ぐらいだ!
基本情報
・ 今回でイギリスGPは開催61回目を迎える。シルバーストンでイギリスGPが開催されるのは44回目。エイントリーで開催されたこともあるが、1964年から1986年まではシルバーストンとブランズハッチの両方で開催された。
・ イギリスGP優勝最多記録はジム・クラークとアラン・プロストの5回。ナイジェル・マンセルがホームレースで4回優勝に輝いている。
・ ここではポールポジションはあまり意味がない。過去10回のイギリスGPでポールポジションから優勝したのはわずか3名 — ルーベンス・バリチェロ(2003年)、フェルナンド・アロンソ(2006年)、セバスチャン・ベッテル(2009年)。このパターンが続くとしたら、次のポール・トゥ・ウィンは2012年のはず!
・ 現在F1に出場するドライバーの中での最高記録保持者はフェルナンド・アロンソ(2006年、2007年のポールポジションと2006年の優勝)、ミハエル・シューマッハ(2001年のポールポジションと2002年と2004年の優勝)、ルーベンス・バリチェロ(2000年、2003年のポールポジションと2003年の優勝)。
レース
・ ホームレースの優勝ほどエキサイティングなことはない。イギリスのレースファンにとって思い出深いのは、1991年のナイジェル・マンセルのポールポジションと優勝。2位から燃料切れになったライバルのアイルトン・セナを、ビクトリーラップでピックアップする余裕まで見せた。
・ 母国ファンにとってはスペシャルなイギリスGPだったが、翌年は「マンセルマニア」がイギリス全土に出現し、もっとすごいことになった。リカルド・パトレーゼとマーティン・ブランドルを抑えてマンセルがレースに優勝すると、観客がコースに溢れ出て、衝突の危険も顧みずにマンセルのクルマを取り囲んだのだ。あまりにも大勢のファンに囲まれてしまったため、マンセルは自分のクルマを乗り捨てて、マーシャルのクルマで表彰式に駆けつけた。
コース
・ 今年は、全てのチームがシルバーストンの新しいコースレイアウトに挑戦する。新しい‘アリーナ’セクションには、アビーコーナーに続く一連のコーナーが導入され、その後、ブルックランズで古いコースへと戻る。これでコースは0.472マイル延長され、全長3.666マイルになった。ラップタイムは4秒ほど増えることになるはずだ。サーキット関係者によると、この新しいセクションが付け加えられたことによって、オーバーテイクのチャンスが3回ほど増える。
・ 今シーズンはどのサーキットでも同じだが、ここでもタイヤのマネージメントが重要なポイントとなる。タイヤ摩耗レベルは中〜高。したがって、ポイント獲得にはタイヤをいたわることが欠かせない。ブリヂストンはソフトとハード・コンパウンドを持ち込む予定なのでチームは頭を悩ませることになるだろうが、新しいコースレイアウトはタイヤにさらにストレスをかける。
昨年度のレース
昨年のシルバーストンはセバスチャン・ベッテルのひとり舞台だった。ベッテルは全てのセッションで圧倒的な強さを見せ、レースでも素晴らしいパフォーマンスを見せた。ポールポジションからスタートしたベッテルは、簡単にほかを引き離してレースをリード。2番手グリッドからスタートしたブラウンのルーベンス・バリチェロを1秒も引き離したラップタイムを記録することも多かった。マーク・ウェバーが20周目のピットストップでバリチェロを抜き、レッドブルは1−2フィニッシュを達成した。チャンピオンシップをリードするジェンソン・バトンは、スタートでグリッド6番手から9位に転落するが、チェッカーフラッグまでにはスタートのポジションを取り戻した。3位をキープしたバリチェロに続いたのは、フェラーリのフェルナンド・アロンソとウィリアムズのニコ・ロズベルグ。この日のベッテルはまさに絶好調で、彼はこのレースで、ポールポジション、優勝、レースの最速ラップタイム記録のハットトリックを初めて達成した。
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