David Coulthard Getty Images

デイビッド・クルサードが最新ブログの中で、終わったばかりの今年のF1シーズンを振り返り、一番印象的だったチームやドライバーを明らかにしている。そして、誰に努力が必要かも…

ドライバー・オブ・ザ・シーズン

F1ドライバー・オブ・ザ・シーズンとして、ぼくがセバスチャン・ベッテルの名前を挙げても、えこひいきしていると責められることは絶対にないだろう。フェルナンド・アロンソもペースをキープするのに苦労したフェラーリで良くあそこまで戦ったと思う。ジェンソン・バトンの功績は、マクラーレンのチームメイトのルイス・ハミルトンを破ったことだけではない。アロンソや、ベッテルと同じクルマに乗っていたレッドブルのマーク・ウェバーを破ったのも見事だった。だが、ドライバーではセバスチャンがずば抜けていた。疑問の余地はない。

がっかりしたドライバー・オブ・ザ・イヤー

ワースト・ドライバー・オブ・ザ・イヤーとは言いたくない。F1に乗れるドライバーが悪いドライバーなわけがないからね。でも、実力が発揮できなかったドライバーが何人かいたのは確かだ。特に気になったのがフェラーリのフィリペ・マッサ、マクラーレンのハミルトン、レッドブルのウェバー。ぼくが表彰するのはフィリペだ。最大の理由はレースに優勝しなかったこと。実際、5位より上でのフィニッシュはなかった。マラネロでの彼の立場は危うくなっているだろう。

レース・オブ・ザ・シーズン

これはカナダしかない。今年一番の大失敗になるかと思われたが、ぼくの記憶にある中でも最もドラマチックなフィナーレになった。ジェンソンの優勝はまさに予想外。レースは残り20分だっただけに、魔法のようだった。

論争オブ・ザ・イヤー

バーレーン、ルイス対フィリペ…大きな話題になったものがいくつかあったが、中でも一番目立ったのは(自分に一番身近な問題だからかも知れないけれども)、SKYとBBCの契約だろう。ネガティブなことを沢山書かれたけれども、言われているほどひどくはないと思う。ライバル関係は質の高い放送に繋がる。SKYはF1の全てが知りたいハードコアなファンや、腐るほどお金を持っている人の要望に応えることができる。一方、BBCは生放送や特番、インターネット、BBC Red Buttonなどを通して、質の高い報道を続けるだろう。ぼくは来年度のBBCとの契約が決まったことを嬉しく思っているし、来年以降も続けて行きたいと思っている。ぼくはこの3年間で成長したと思う。まだみんなの期待に応えることができているわけではないけどね — 'Vettel'がちゃんと発音できていないという苦情も続くと思うけれども(Heidfeldがシーズン半ばでいなくなったのはラッキーだ。苦情が凄かったからね!)、これからも、今まで以上に一生懸命に取り組みたいと思っている。ぼくの解説がレースファンの皆さん何かの役に立つことを願っている。

コメント・オブ・ザ・シーズン

モナコのペナルティに関しての質問に答えたルイスの「たぶんぼくが黒人だからだ」という一言は良かったね。でも、個人的にはセバスチャンの「もう思春期は終わった」というのが気に入っている。ブラジルGPのBBCのインタビューの最中に、オレンジ色の大きな付け髭をして言ったんだ。最高だね。

モーメント・オブ・ザ・シーズン

デリーのダウンタウンでの撮影はすごい経験だった。それと、来年、F1開催が予定されている、アメリカ・オースティンのサーキット・オブ・ザ・アメリカズの建設予定地で、埃まみれになりながらF1カーを運転したのも楽しかった。でも、今年一番の思い出深い瞬間は、先週、ルーベンス・バリチェロとおしゃべりをしていた時にやってきた。ぼくたちは、彼がドライバー人生の中で泣いた時のことを全て思い出そうとしていた。彼は感情豊かな男だからね。彼の良き先輩で友達でもあったアイルトン・セナが死んだ1994年のイモラから、今日までの彼の関わりを思い出したら、すごく感動したんだ。この17年間がどれほど素晴らしかったか、自分がどれほど今でもF1を愛しているかに気づかされた。2012年が楽しみだ。

デイビッド・クルサードは英デイリー・テレグラフ紙に寄稿すると共に、レッドブル・レーシングウィングス・フォー・ライフの親善大使を務めています。12月1日には、ウィングス・フォー・ライフとデイビッドによる、脊髄損傷研究のためのチャリティーオークションが開催されます。「F1ファンも、F1ファンではない人も応援してください。あなたの支援が、脊髄研究の大きな発展に繋がるのです」

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