Red Bull CRASHED ICE World Championship 2012 valkenburg (C)Red Bull

カイル・クロクソール(カナダ)2連勝、猿渡亮(日本)は24位と健闘

アイス・クロス・ダウンヒルの世界大会Red Bull Crashed Ice World Championshipの第2戦が、2月3日(金)、4日(土)にオランダのファルケンブルグで行われました。開幕戦アメリカ大会で優勝したカイル・クロクソール(カナダ)が2連勝を達成。日本から唯一参戦する猿渡亮選手(25歳会社員、愛知県出身)は、前回大会の47位を上回る24位でフィニッシュし、着実に順位を上げました。

オランダ南部のファルケンブルグで行われた今大会は、Red Bull Crashed Ice史上最も長く、かつ難易度の高いコースが作られ、カイル・クロクソールをはじめ、多くの選手がかなりの苦戦を強いられました。575mにおよぶ氷のコースに配置された急角度ランプや難度の高い障害物により、レースが混戦を極める中、カイル・クロクソールの弟のスコット・クロクソール(カナダ)や予選1位のキリアン・ブラウン(スイス)などが序盤を優勢に進めました。しかし、カイルも勝ち進む度に調子をあげ、準決勝では昨年の世界チャンピオンのアルットゥ・ピヒライネン(フィンランド)に勝利し、決勝戦へと進出。決勝戦ではカイルだけが転倒することなくゴールし、開幕戦に続き2連勝を飾りました。決勝戦で惜しくも転倒で順位を落としたファビアン・メルス(ドイツ)が2位に入り、総合ランキングでも2位につけています。3位はジャンプを得意とするパーヴォ・クリントルップ(フィンランド)でした。

会場に集まった25,000人の観衆を目の前に、唯一日本から参加する猿渡亮選手も大健闘しました。課題としていた第1ヒート(決勝トーナメント1回戦)を突破して24位につけ、着実にレースでの順位を上げています。大会後、猿渡は「2週間、オーストリアにある世界唯一のレッドブル・クラッシュド・アイスの常設トレーニングトラックで毎日、練習をしたのがとても役に立ちました。今回は特に転倒することもなく、それなりのレースが出来たと思います。第2ヒートは正直、実力差を感じたレースとなりました。前回に比べれば一歩前進ですが、やっぱり複雑な心境です。他の選手の技術を見て、自分なりのスケーティング技術を磨き、もっと上を目指したいと思います。スウェーデン戦までは期間が短いですが、次に向けて集中したいと思います」と、コメントしています。

次回のRed Bull Crashed Iceは2月17(金)、18日(土)にスウェーデンのアーレで開催されます。

写真:決勝トーナメント1回戦。猛スピードで氷の坂を駆け降りる猿渡亮選手(手前から2番目)

決勝トーナメント1回戦。猛スピードで氷の坂を駆け降りる猿渡亮選手(手前から2番目)


実施概要

名称 Red Bull CRASHED ICE World Championship
(レッドブル・クラッシュドアイス・ワールド・チャンピオンシップ)
日程 2012年1月13(金)、14日(土) セント・ポール(アメリカ) …終了
  2月3(金)、4日(土) フォルケンブルグ(オランダ) …終了
  2月17(金)、18日(土) アーレ(スウェーデン)  
  3月16(金)、17日(土) ケベック・シティ(カナダ)  
内容 アイス・クロス・ダウンヒル競技の世界大会
レース 現地選考会 現地予備予選会の上位100名が参加。タイムトライアル形式で64名を選考
  インターナショナル選考会 現状のワールドランク・トップ32名と、指定国代表団32名、その他予選開催各国の1位が参加。タイムトライアル形式でインターナショナル枠の64名を選考
  予選ラウンド 現地枠64名とインターナショナル枠64名の計128名が1ヒート4名で予選ラウンドを争い、各ヒート上位2名の計64名が決勝ラウンドへ進出
  決勝ラウンド 予選ラウンド通過者64名による1ヒート4名でのレース。各ヒート上位2名ずつが次のラウンドに進出していく形式で、最終順位を決定。
順位 1位~4位 決勝ヒートの着順
  5位~8位 4位以降決定戦(スモール・ファイナル)の着順
  9位以下 最後に出場したラウンドでのタイム順
  65位~100位 選考会のタイム順
  ※荒天等による中止の場合、終了しているヒートを最終とし、選考会タイムで順位を決定
失格 ホールディングやプッシング等、意図的な妨害行為で相手を遅らせたり、コースから押し出した場合は自動的に失格となります。(不可避な状況下での行為は対象外)
違反者はそのヒートでの最下位となります。違反発生時の再レースは行われません。
ポイント 各大会での順位に応じて100位までポイントが与えられ、シーズンの合計ポイントが最も多い選手がワールド・チャンピオンとなります。
シーズン終了時点で1位が複数人の場合、期間中の優勝回数が多い選手が勝者。
仮に優勝回数も同数の場合は、期間中の2位の回数(以下、同様に3位、4位の回数)で決定。全て同数の場合は、選考会のタイムで決定。
参加資格 16歳(カナダのみ18歳)以上の男女。未成年者は保護者サインの承諾書が必要。
主催者に認められた下記装備が必須(主催者に不適切と判断された場合は失格)
「ヘルメット、グローブ、スケート靴、ブレード、胸部シールド、肩パッド、ひじパッド、プラスチック・パッド付きのパンツ、膝パッド、脛あて」
備考 各大会にて、女性参加者が8名以上いる場合は別カテゴリーが設けられます。

Red Bull Crashed Ice World Championship 2012 ランキング

順位 氏名(国籍) USA NED SWE CAN ポイント
合計
1 カイト・クロクソール(カナダ) 1000 1000 - - 2000
2 ファビアン・メルス(ドイツ) 450 800 - - 1250
3 アルットゥ・ピヒライネン(フィンランド) 800 360 - - 1160
・・・
47 猿渡亮(日本) 16.4 70 - - 86.4

ポイント表

順位 ポイント 順位 ポイント 順位 ポイント 順位 ポイント
1 1,000.0 26 50.0 51 15.2 76 7.7
2 800.0 27 45.0 52 14.9 77 7.4
3 700.0 28 40.0 53 14.6 78 7.1
4 600.0 29 36.0 54 14.3 79 6.8
5 500.0 30 32.0 55 14.0 80 6.5
6 440.0 31 28.0 56 13.7 81 6.2
7 380.0 32 26.0 57 13.4 82 5.9
8 320.0 33 24.0 58 13.1 83 5.6
9 260.0 34 22.0 59 12.8 84 5.3
10 250.0 35 20.0 60 12.5 85 5.0
11 240.0 36 19.7 61 12.2 86 4.7
12 230.0 37 19.4 62 11.9 87 4.4
13 220.0 38 19.1 63 11.6 88 4.1
14 210.0 39 18.8 64 11.3 89 3.8
15 200.0 40 18.5 65 11.0 90 3.5
16 190.0 41 18.2 66 10.7 91 3.2
17 140.0 42 17.9 67 10.4 92 2.9
18 130.0 43 17.6 68 10.1 93 2.6
19 120.0 44 17.3 69 9.8 94 2.3
20 110.0 45 17.0 70 9.5 95 2.0
21 100.0 46 16.7 71 9.2 96 1.7
22 90.0 47 16.4 72 8.9 97 1.4
23 80.0 48 16.1 73 8.6 98 1.1
24 70.0 49 15.8 74 8.3 99 0.8
25 60.0 50 15.5 75 8.0 100 0.5

Red Bull Crashed Ice World Championshipとは

アイスホッケー、ダウンヒル・スキー、そしてスキー・クロスやスノーボード・クロスの要素を取り入れた競技、アイス・クロス・ダウンヒルの世界大会。アイスホッケーのプロテクターを付けた選手が、最高時速が60kmに達する中、全長約300~550メートル、高低差約50メートルの氷の特設コースを一斉に滑り降りるレースです。レースは1ヒート4名毎に行われ、選手たちがコース途中に設置されたヘアピンカーブやバンクコーナー、連続バンプや段差などの障害物をかわしながら、猛スピードでコースを駆け抜ける様子は圧巻です。コースは街中に設置され、毎年数多くの人々が観戦に訪れます。2011年に行われた4大会の観戦者数は合計で約17万人でした。


日本人選手 プロフィール

猿渡 亮(さるわたり あきら)

写真:猿渡 亮(さるわたり あきら)

年齢 25歳
出身 愛知県
職業 会社員(全日本空輸株式会社、勤務地:大阪国際空港)
経歴 アイスホッケー歴:14年(小学3年~大学4年)
・国体3度出場(高校生時、最高成績ベスト8、県選抜主将)
・インカレ3位(一回戦のみ出場)、早稲田大学スケート部 総合主将
  アルペンスキー歴:10年(小学3年~高校3年)
・全国中学校スキー大会出場(愛知県予選1位通過)
・高校総体出場 (愛知県予選1位通過)
  その他
2009年カナダ、ケベック・シティで行われたRed Bull CRASHED ICEに参加

写真:スタート直後の傾斜。選手たちは一気にスピードに

スタート直後の傾斜。選手たちは一気にスピードに

写真:大観衆の中、バンプやターンが激しいコースを駆け抜ける選手たち

大観衆の中、バンプやターンが激しいコースを駆け抜ける選手たち

写真:大会史上に最も難易度の高いコースに選手たちは苦戦しながらも激しい競り合いを見せる。

大会史上に最も難易度の高いコースに選手たちは苦戦しながらも激しい競り合いを見せる。


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