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カリフォルニア州サンフランシスコ(2011年4月30日)

天候に恵まれた日曜日の午後、サンランシスコのジャスティン・ハーマン・プラザには、フィックスドギアとアーバン・コンテンポラリーアートが融合した前代未聞のイベント、RED BULL RIDE + STYLE (レッドブル・ライドアンドスタイル)が行われ、会場には5,000人以上の観客が詰め掛けました。競技は、カリフォルニアのアーティストたちの作品が特徴的なコースで行われました。参加ライダーは、アメリカのベイ・エリア、シアトル、ポートランド、ニューヨーク、そして日本から集まり、それぞれ、トラックとフリースタイル、2つのカテゴリーの一方に挑みました。

トラックのスタートラインには、ロス在住の2人のアーティスト、マーク・グリーブとイラナ・スペクターが今回のために特別に創作したアーチが置かれました。

トラックの予選レースは1回のみのランで約40~50人が競い合い、上位16名がファイナルラウンドに進みました。ファイナルでは2人1組がスプリントスタイルのトーナメント方式で戦いました。急カーブが多く、コース幅2mにも満たない狭いコースでは、ポジションを取ろうとライダー同士が肘をぶつけ合い、ガードレールにクラッシュするライダーが続出するなど、非常に困難を極めるレースでしたが、見ごたえのある戦いに会場はおおいに盛り上がりました。日本人唯一のCONTIはメッセンジャーをやりながら競輪選手を目指しているだけあり、日本の競輪フレームを使い競輪選手並みの奇麗なフォームで走りました。

最終ラウンドは、競い合うとは夢にも思わなかったという、ベイ・エリア出身の2人のライダーによる接戦となりました。イベント前日に脱落者の代替要員として指名されたジェーソン・クラリーとケル・マッケンジー。頻繁にライドするという友人同士の2人は、この日ばかりは友情を脇に置いて最終レースを戦い、クラリーがマッケンジーを僅差で負かしました。大会後、クラリーは「僕は長い間メッセンジャーだけど、ジグザグに走りぬけたり、急スピードを出したり、障害物に接近したりと、専門技術を問われる超難関コースだったね。参加することだけでもびっくりしていたのに、優勝を勝ち取るなんて信じられないよ。」とコメントしました。

大会のフリースタイル部門は、ジェレミー・ウィテックが特別に創作したランプを使い、ライダーたちが各々のスタイルやベストトリックを見せるショーケースの機会となりました。

アーティスト集団として活動している4人のアーバン・コンテンポラリーアーティストたちによって、ライドもできる目を引く作品に仕上げられた作品が寄贈され、コースに設置されました。

予選は5つのセクションを使用し、エントリー32人を1組8人毎の4組に分け、各組10分間のジャムセッションを行い、ポイント制で審査が行われました。ジャッジは地元のレジェンドスケーターでフィックストライダーでもあるジョン・カーディエル(JHON CARDIEL)などが務めました。MCはフィックスドバイクトリックのレジェンドライダー、ケオ・カリー(KEO CURRY)が務め、彼らの登場で会場は盛り上がりました。

日本人ライダーは、4組のうち2枠目にKOZOが登場。3枠目にはNASTY、4枠目には84 KICK、OSAKA FANNY、MARCOが登場し、ファイナルラウンドに進んだのはNASTY。予選のポイントの高かった計10名で争われました。

ファイナルラウンドの予選は7つのセクションを使用し、ライダーごとに約3分程度の自由なランを2回行い、ジャッジへアピールしました。

ファイナルラウンドもフィックスドバイク特有のスキッドやスライダー系のトリック、クオーターランプでの540°など、豪快な技を繰り広げ、NASTY独自のスタイルは会場やジャッジから高く評価された様子でした。予選落ちだった他の日本人ライダーたちも選手や観客から喝采を浴びていました。惜しくも決勝進出を果たすことは出来ませんでしたが、大阪出身の“Kozo” こと、Koheiが見せたバックフリップは、世界大会で一度も見られたことのない技で、熱狂した観客はKozoを称えようとコースに流れ込みました。最終的に勝利を手にしたのは、一貫したスタイリッシュなライディングで観客やジャッジを魅了したカリフォルニア出身のマット・レイ、続いてカストロ・バリー出身のジョッシュ・ブースが2位、3位にはシアトル出身のタイラー・ジョンソンが選ばれ、表彰台を飾りました。

マット・レイは受賞後、「たいていこういう大会では勝てないんだ。今日、自分がそんなに良かったとも思ってなかったよ。ただ、世界中からベスト・ライダーたちが集まる大会をやるのはとてもいいことだと思う。今日このイベントがなかったらみんなに会うことも一緒にライドすることもなかったからね。」とコメントしました。

当日のサプライズ賞として、Oakleyから腕時計、ミニッツ・マシンが、トラックとフリースタイル両カテゴリーに授与されました。受賞したのは、トラック部門で最速のタイムを記録したニューヨークのバイクメッセンジャー、オースティン・ホース、フリースタイル部門では、バックフリップで魅了した”Kozo”でした。Kozoは、「バックフリップをちゃんと決めることが出来た!予選敗退だったけど、今回の大会で一番会場を盛り上げられたのでよかったです!」とコメントしました。


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