RED BULL THRE3STYLE 北海道予選
結果
1位:KAZUYA
2位:TAMA
Party Rock の世界No.1 DJ を決めるDJ コンペティション 「Red Bull THRE3STYLE (レッドブル・スリー・スタイル) 」。今年の冬にカナダで開催される世界大会への出場権を賭けて、日本の地方予選大会の熱戦の火蓋が4/29(金)、まだ所々に雪を残す北海道は札幌の地で切って落とされた。今回の出場DJは北海道のFMT, KAZUYA, HIGH, YAMATO, SHIKRO, TAMA, JEND、そして唯一青森から参戦のSONIC を加えた総勢8名。地元で活躍する若手が多い中、やはりB-BOY PARK優勝, DMC Japan Finals 4度出場の実績を残しているTAMAに前評判どおりの期待が寄せられた。審査員に名を連らねるのは、DMCに数々の輝かしい戦歴を残しDJキャリア24年にして今なお世界の第一線で活躍、現在はVideo DJ (VDJ)としても活動の場を広げるDJ TA-SHI、札幌を中心に活躍するDJ集団 “DOUBLEDAY RECORDS” の代表KEIZI, FM北海道AIR’-Gのラジオパーソナリティを務め、「街おこし」では Host MCとしても活躍する龍太。そしてイベントの盛り上げを左右する大事な任務を担うのは、ラッパーとして活動するMC SWAY。
北海道を代表するパーティ 「街おこし」 の一部として行われることとなった今回、会場となった札幌alife では、予選開始の午前1時前で会場はすでに超満員(850名以上)。ゲストのYOUNG DAIS (ヤングダイス) が Alan Parsons Project - ”Eye in the Sky” のイントロ・ループにライムを乗せて観客を煽り、早くも会場がむせかえるほどの熱気に包まれる中、一番手のFMTがRockyのテーマをドロップしてボルテージは最高潮のまま一気にバトルへと流れ込んでいった。
レッドブル・スリー・スタイルではその名が指すとおり、参加者たちには最低でも3ジャンル以上の音楽を用いることを条件に持ち時間15分が与えられ、「創造性」「選曲」「スキル」「ステージ映え」「フロアの盛り上がり」の観点から、文字どおり PartyをRockした者に勝利の栄冠—東京大会への出場切符が手渡される。今回の参加DJたちは各々が独自のスタイルで会場を盛り上げてはいたものの、全体としてHip Hop, R&Bの導入からSEを挟んで後半はエレクトロ/トランスに流れ込むという構成が多く見られ、選曲の幅や創造性の観点ではややアピールに欠ける傾向となっていた中、2番手のKazuyaはQueenのアンセム”We will Rock You” から観衆をうまく掴み、Michael Jackson, Des’ ree, Earth Wind and Fire, Daft Punk, Jimi Hendrix 等の大ネタを軽快に織り交ぜて観衆を沸かせる。また、序盤のあまりの会場の盛り上がりにより、大会中盤以降にやや中だるみの時間が訪れるなか、7番手とやや劣勢のスタートを切ったTAMAは序盤から二枚使いとチャンネルフェーダーのトランスフォーマーで目の醒める技を披露し、80年代のヒット曲、a-haの”Take On Me” からQueen, Rockyテーマ、Nirvana等アンセム系のジャグリングで再びフロアに観客を引き寄せた場面が光った。
3名のジャッジによる慎重な協議の末に発表された順位は、優勝:KAZUYA、2位:TAMA 。圧倒的な技で魅せ、一度は引きへと向かったフロアを再び盛り上がりに導いたTAMAではあったが、トリックの精度、選曲の構成等がマイナス点となり、PartyをRockするという意味においてフレッシュな選曲で大いに場を盛り上げたKAZUYAには及ばずと、ジャッジからは厳しい判定を受ける結果となった。審査員のTa-Shi は、「今日はある意味、みんなホームでの勝負ということもあって、何をかけても盛り上がる。でも外(アウェイ)では選曲のセンスも問われるし、技だったらSEの使い方にしろ、ジャグリングにしろ、きっちりテンポに乗せてグルーヴを形成しなきゃ世界では通用しない、ということを認識して本大会は頑張って欲しいね」 とエールを送る。
優勝者として名を呼ばれ、感極まって涙を浮かべたKAZUYAは大会をこう振り返る。
「リハーサルの時点でTAMAさんにはかなわないと思っていたので、2位にTAMAさんが発表された時に、もうダメだ!と思いました(笑)。でもやれるだけのことはやろうと決めて頑張った結果として優勝できたことは、本当にうれしいです。東京ではまた実力のあるDJの方々に評価をいただけるので、北海道の名に恥じないプレイで魅せていきたいですね」。一方、2位に甘んじたTAMAは、「3ジャンル以上の音楽を使うことがルールとされている今回のような大会は初出場だったのですが、お客さんの様子を見ながら広いジャンルから選んで選曲するという、普段からやっているスタイルを変わらずにやれたので楽しくやれました。ですが結果として2位となった悔しさはありますからこれを本戦でぶつけて、DJ TAMAここにあり、というのを存分に見せられるプレイで絶対優勝したいです」。
ホームイベントにおける大会で優勝を飾ったKAZUYAには会場全体から喝采が送られ、祝杯のテキーラをあおってプレイするKAZUYAのDJに、観衆は朝5時を過ぎても会場を離れようとしなかった。
謙虚な性格ながら今回の優勝で自信をつけて勢いに乗るKAZUYA、そして雪辱に燃えるベテランTAMAの、本予選での活躍に期待したい。

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