「Red Bull AIR RACE WORLD SERIES(レッドブル・エアレース・ ワールドシリーズ)」2008年シーズンの最終戦となる第8戦が、11月1日(土)、2日(日)にオーストラリアのパースで開催されます。太陽がさんさんと降り注ぐパースで繰り広げられる最終戦では、ハンネス・アルヒとポール・ボノムによる、今年のワールドチャンピオンの座をかけた熱い戦いが繰り広げられます。
3年連続で開催地に選ばれたパース。その市内を流れるスワン川にレース・トラックは設置され、レース期間中は川の両岸に30万人以上の人出が予想されています。1920年代に飛行場として活躍し、現在は市民の憩いの場となっているラングレーパークが再び滑走路となり、パイロット達は滑走路に並んだハンガーからスワン川の素晴らしい眺めを楽しむ事でしょう。
昨年、最終戦のパース大会でまさかの逆転負けを喫したポール・ボノムは、前年の雪辱を果たすべく今シーズンの前半では総合優勝争いのトップを独走し、一時2位との差を6ポイントにまで広げました。しかし、参戦2年目ながら今シーズン大きく飛躍したハンネス・アルヒが順調にポイントを重ね、6戦目のブタペスト大会での初優勝でトップのボノムに並ぶと、続くポルト大会で連続優勝を果たし、遂にボノムをランキング首位の座から追い落としました。
昨年のパース大会は伏兵ニコラス・イワノフが初優勝を飾り、優勝候補のポール・ボノムとマイク・マンゴールドが共に準決勝進出を逃すという番狂わせが起こりました。僅か2ポイントの差で総合優勝を争っていた両者でしたが、年間ポイント45でランキング首位につけていたボノムがシーズン自己最低となる5位に終わったために僅か2ポイントしか追加できなかった一方、2ポイント差でボノムを追うマンゴールドは、アレハンドロ・マクレアンとの3位決定戦を制して4ポイントを加えた事で両者は47ポイントで並びました。同ポイントの場合はシーズン中の獲得順位によって総合優勝が決定されますが、両者とも1位、2位、3位、5位の入賞回数が等しく、また予選1位の回数も同数であったため、ルールブック上に規定はないものの、急遽予選2位の回数により決定されることになりました。その結果、予選2位の回数が1回のボノムに対して、第8戦のポルト大会でボノムに0.34秒差で2位に入り、予選2位の回数を2回獲得したマンゴールドが「レッドブル エアレース ワールドシリーズ2007」に決定しました。
レッドブルの航空スペシャリストとして活躍するオーストラリア人のドリュー・シールは、昨年から若干変更された今回のレース・トラックに関し、「昨年あった1つのクワドロを2つのナイフエッジ・ゲートに分け、他のエア・ゲートの位置も変更した。この変更がパイロットの判断力に影響を与えることは必至で、スピードのみが順位を左右するレースにはならないだろう。今回の変更により、勝利の行方が全く予測できない非常に緊迫したレース展開になるため、パースではとてもエキサイティングなレースが楽しめるだろう」とコメントしています。シールはまた「難度が高い上にハイスピードで、カーブとターンに富む今回のレース・トラックは、パイロット達に今まで以上に緻密な飛行を要求する。さらに、この時期のパースは気象状況の見極めが難しい。予想出来ない突風が吹いてレースに影響を与えるかもしれないので、思いがけないパイロットが表彰台に立つ可能性もある」と語っています。
現在、54ポイントでランキングのトップに立つのはハンネス・アルヒ。2位は45ポイントのポール・ボノム、44ポイントのカービー・チャンブリスは3位につけています。ボノムが逆転するためには自身が優勝し、アルヒが1ポイント以下(9位以下)に終わらなければならないという厳しい状況です。最終戦を目前に、アルヒは「ワールドシリーズはまだ終わっていない。最終戦には、今までのレースと同様、真剣に取り組むつもりだ。パース大会の幕が下りたら、自分のポジションが誰の目にも明らかになるだろう」と語っています。
「Red Bull AIR RACE WORLD SERIES」について
空を舞台に モータースポーツと航空スポーツが融合した、ダイナミックなアクションとスピード感溢れるレースで、今年で4シーズン目を迎えました。同レースは世界トッ プクラスの飛行技術を持つパイロット達が、技術、体力、精神力全てを駆使して、最高時速400km、最高重力10Gの中、空気で膨らませた高さ20mのパ イロン(エアゲート)で構成されたスラローム・コースを、決められた順序と飛行方法で次々と通過してタイムを競う、3次元で繰り広げられる激しく過酷な レースです。

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