「Red Bull AIR RACE WORLD SERIES(レッドブル・エアレース・ ワールドシリーズ)」の2008年シーズンの第二戦、サンディエゴ大会の決勝が5月4日(日)に行われました。開幕戦アブダビ大会の予選から負け知らずのイギリス人エース、ポール・ボノムは前回同様の精密なフライトを披露し、マイク・マンゴールド(アメリカ)との戦いを制して今シーズン2勝目を挙げました。
昨シーズン年間王者に輝いたマンゴールド。最終戦でわずか数秒の差でマンゴールドに年間王者の座を奪われたボノム。その二人が決勝戦で直接対決。サンディエゴ湾から約63,000人の観衆が見守る中、マンゴールドの1分19秒24に対し、ボノムは1分18秒01のタイムを叩き出し見事優勝。リベンジに向けて更に一歩進みました。
ボノムの洗練された飛行スタイルを見ると、海面スレスレの難関コースをいとも簡単に飛行しているように見えますが、ノース・アイランドのアメリカ海軍航空基地に設置された滑走路に戻った彼は、汗だくで呼吸するのも困難なほどでした。昨年もサンディエゴ大会で勝利を収めているボノムは「サンディエゴは好きな街なので、勝てて嬉しい。レースは難しかったが、チームは素晴らしい仕事をしてくれた。我々が一体となって勝利できたことが非常に嬉しい。勝つのはたやすい事ではない。“勝つのは簡単ではないか?”と言う人がいるとすれば、私は“今のエアレースで勝つことはとても困難な作業であり、回を追うごとに難しくなっている。何故ならば他のパイロットたちがじっとしている訳では無いからだ”と答えるだろう」と語りました。
土曜日のトレーニング・セッションでアルヒとマンゴールドに遅れをとり、トレーニング・セッション、本選を通し今シーズンはじめてトップの座を明け渡したボノムでしたが、因縁のライバル、マンゴールドを破り、見事優勝。開幕戦に続き2連勝を果たし、シリーズポイント18で首位の座をキープしています。
アブダビ大会での3位という結果から巻き返しを図ったマンゴールドは、メカニックと夜通しで作業を行い、機体重量を3ポンド減らすことに成功。準決勝で1分17秒74という素晴らしいタイムをたたき出し、前回2位のハンネス・アルヒを破り決勝進出。決勝ではボノムに敗れたものの、前回より順位を上げてのフィニッシュに満足しているようで、「私の飛行機がこれ以上速くはならないので、現状を考えると自分が表彰台に上がることができて嬉しい。準決勝のコンディションは理想的だった。その飛行には私も満足している。出来る限り速く飛べるようにもがいたが、ほんの少ししか祝うことが出来なかった。決勝では少し興奮してしまい、不注意になりすぎてしまった。ポールの飛行機は素晴しいし、彼自身も最高のパイロットだよ」と語りました。土曜日に行われたピットレーン・ウォークではマンゴールドを熱愛するファンが大勢詰め掛け、地元のヒーローはポップスターのようにもてなされていました。
前回5位に終ったカービー・チャンブリスは3位決定戦でハンネス・アルヒを破り、3位でフィニッシュ。
ワールドシリーズのチャンピオンシップはボノムが現在18ポイントとリードし、マンゴールドが15ポイントで2位につけています。
サンディエゴ大会では予選、決勝の2日間でのべ12万人以上の観衆がサンディエゴ湾から観戦。
次戦は5月31日(土)、6月1日(日)ミシガン州デトロイトで開催されます。
「Red Bull AIR RACE WORLD SERIES」について
空を舞台にモータースポーツと航空スポーツが融合した、ダイナミックなアクションとスピード感溢れるレースで、今年で4シーズン目を迎えました。同レースは世界トップクラスの飛行技術を持つパイロット達が、技術、体力、精神力全てを駆使して、最高時速400km、最高重力10Gの中、空気で膨らませた高さ20mのパイロン(エアゲート)で構成されたスラローム・コースを、決められた順序と飛行方法で次々と通過してタイムを競う、3次元で繰り広げられる激しく過酷なレースです。
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