「Red Bull Air Race World Championship(レッドブル・エアレース・ワールドチャンピオンシップ)」に、室屋義秀選手が2009年シリーズからアジア人として初めて参戦することが決定しました。

レッドブル・エアレース出場枠を獲得した室屋義秀選手

室屋選手は昨年よりレッドブル・エアレース参戦に向けたトレーニングを重ね、今年9月下旬に行われたエアレース・スーパーライセンス・キャンプに招待された6名に選ばれ、9月29日(月)に参戦条件であるスーパー・ライセンスを取得。その際、様々な条件のもとでも一貫して正確な技術飛行を披露し、またリスクを犯さず、冷静な判断に基づいた安全な飛行が行えることが高く評価された彼は、新しくスーパー・ライセンスを取得した5名のうち、来期からエアレースに新規参戦することが出来る4名の中の1人に見事選ばれました。

室屋選手がレッドブル・エアレース参戦への最初のきっかけを掴んだのは2006年の11月。レッドブル・エアレースの生みの親であり、エアレース・パイロットのピーター・ベゼネイがエアロバティクス世界選手権参加のために来日した際、レッドブル・エアレースのPRとして行ったデモフライトのイベントに室屋選手がゲストとして参加し、一緒にフライト・パフォーマンスを実施しました。ピーターは、スカイ・スポーツが欧米ほど発達していない極東にレベルの高い選手がいる事に非常に関心を持ち、一方の室屋選手にとっても、遠い存在であったレッドブル・エアレースが急に身近になったのでした。このイベントがきっかけで、室屋選手は2007年の4月にレッドブル・アスリートとなり、その年の後半からエアレースに向けたトレーニングを開始。2008年からは海外遠征してトレーニングを重ね、着実に実力を上げていきました。その結果、ついに室屋義秀選手は来シーズンからのレッドブル・エアレース参戦枠を獲得したのです。

今回、室屋選手以外に2009年シーズンから新規参戦する選手は下記の3名です。

 

マット・ホール

マット・ホール

(Matt Hall/37歳、国籍:オーストラリア)
オーストラリア空軍のインストラクター。
F18スーパー・ホーネットのフライト・ショーの担当パイロット。

マティアス・ドルダラー

マティアス・ドルダラー

(Matthias Dolderer/38歳、国籍:ドイツ)
フライト・ショーの経験が豊富な、フライト・インストラクター。
ドイツのエアロバティクス・アンリミテッドクラスのチャンピオン。

ピート・マクリオッド

ピート・マクリオッド

(Pete McLeod/24歳、国籍:カナダ)
今年のヨーロッパ・エアロバティックス選手権のルーキー最優秀選手。
今回の出場決定により、レッドブル・エアレース最年少パイロットとなる。

室屋義秀選手のコメント

今回、世界のトップ・パイロットに選ばれたことは大変光栄なことであり、さらに日本代表として参戦することになり、是非期待に応えられるようにがんばりたいと思っています。レッドブル・エアレースに参戦しているパイロット達は、私がエアロバティックス・パイロットを目指していた頃から憧れていた選手も多く、そのような名だたるパイロット達と戦えることを本当に楽しみにしています。しかしながら、ルーキー・パイロットにとって2009年は大変厳しいシーズンになることが予想されます。シーズンの前半は、コースを逸脱せずに安全に飛行し、エアレース自体に慣れることに重点を置き、後半でペースがつかめてきたら、タイムを含めて勝てる体制を作りたいと考えています。最終的にはスーパー8に残れることを目指し、2010年のエアレースにつなげていきたいと思います。私にとっては、レースで結果を残すこと以外に、レッドブル・エアレースが本当にワールド・ワイドなイベントとして広く受け入れられるようになる手助けを行うことも目標です。日本でもレッドブル・エアレースのファンが増えていますが、自分の参戦することをきっかけにさらにファンが増えることを期待します。また日本だけでなく、アジアでもレースに興味を持つ人が増えることを期待しています。
2009年より、日本人として初めてレッドブル・エアレースに参戦しますので、是非皆さん応援してください。

レッドブル・エアレース アビエーション・ディレクター、ヘインツ・モラーのコメント

我々は、アジア初のエアレース・パイロットの誕生に期待しています。室屋選手はフライト・ショーやエアロバティクス選手権で高い能力を発揮しており、トレーニング・キャンプでも素晴らしいパフォーマンスを発揮したことがエアレース・パイロット選考の理由です。彼は思慮深く、物静な人物ですが、日本及びアジア圏に大きな影響をもたらしてくれるでしょう。室屋を含め、今回、レッドブル・エアレースの参戦が決定した4名の選手は全員世界でも有数のパイロットであることを十分に証明しました。チャンピオンシップに新しい選手を迎え入れることは非常に喜ばしいことです。ここ最近、彼らは飛行技術とパフォーマンスの質を高めており、もしかすると初年度から数名のベテラン・パイロットと競り合うことが出来るかもしれません。

 


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