アイスホッケー、ダウンヒル・スキー、そしてスノーボードクロスの要素を取り入れた新しいウィンタースポーツRed Bull CRASHED ICE(レッドブル・クラッシュドアイス)。2000年に誕生したこの競技は、今年から初の世界選手権となり、第1戦が1月16日(土)にドイツ、ミュンヘンで、2戦目が3月20日(土)にカナダのケベック・シティで開催されました。
今大会に出場したのは、世界14カ国で開催された予選を勝ち抜いた各国の代表選手たち。レースは、ケベック・シティ旧市街地に特設された全長554m、高低差60m、最大斜度40度の氷のコースで行われ、選手たちは最高時速60kmにも達する中、ヘアピンカーブやバンクコーナー、連続したバンプや段差などの障害物をかわしながらゴールを目指しました。
男子97名、女子24名が、それぞれ64人と16人の決勝枠を目指し、決勝前日に行われた予選に参加。迎えた翌日の決勝では12万人もの大観衆が見守る中、男子の部は、地元カナダ出身のカイル・クロックソール(Kyle Croxall)選手が優勝。2位はミュンヘン大会の優勝者マーティン・ニエフネッカー(Martin Niefnecker)、3位には優勝したカイルの弟である、スコット・クロックソール(Scott Croxall)が入りました。
シーズン・チャンピオンシップを制したのは、ミュンヘン大会で優勝し、今大会で2位につけたドイツのマーティン・ニエフネッカーでした。女子の部はカナダ出身のケリ・ムイヤー(Kerri Muir)選手が昨年に引き続き優勝し、大会2連覇を達成しています。
日本からは池下淳選手(24歳、北海道出身)、山本純子選手(27歳、長野県出身)の2名が、第2戦目のケベック・シティ大会に参加。池下選手は97名中93位、山本選手はあと1人で決勝進出という24名中17位となり、残念ながら2選手とも予選で敗退してしまいました。
参加日本人選手のコメント
池下淳さん(24歳、北海道大学スケート部全学アイスホッケーチーム所属[日本予選開催時])
「練習では上手く滑れていたので、もう少し高い順位になれたかもしれませんが、他の選手が速かったので、たとえ上手く滑れても予選を通過出来たかどうかは分からないですね。ホッケーの技術だけでなく、ダウンヒルの要素も非常に重要な競技なので、実力不足だと感じました。またスピード感だけでなく、恐怖心と戦うところがこの競技の面白さだと思いました。様々な外国選手に声を掛けてもらえて、貴重な経験ができました。日本には自分より速くてスケーティング技術のあるスケーターが大勢いるので、彼らにも是非この競技に参加してもらいたいです。」
山本純子さん(27歳、岩倉ペリグリン所属)
「コースの急降下の部分を、一回目はうまく滑れても次でミスしてしまったりして、完璧に滑る事が出来ず、コースを克服するのが難しかったです。技術で劣っていたわけではないと思うのですが、どうしても恐怖心からブレーキをかけてしまったり、体が後ろにさがってバランスを崩したりしたのが結果に繋がってしまったと思います。コース沿いで応援してくれる人たちが、たとえミスしても大声でたたえてくれるのが嬉しかったです。自分の中にまだ悔しさがあるのですが、また機会があったら参戦してみたいですし、参加を考える人がいたら絶対参加をお薦めするイベントです」
ケベック・シティ大会 男子の部 結果
| 1位 | カイル・クロックソール(Kyle Croxall) | カナダ |
| 2位 | マーティン・ニエフネッカー(Martin Niefnecker) | ドイツ |
| 3位 | スコット・クロックソール(Scott Croxall) | カナダ |
ケベック・シティ大会 女子の部 結果
| 1位 | ケリ・ムイヤー(Kerri Muir) | カナダ |
| 2位 | メーガン・エドモントン・ヴァーミリオン(Megan Edmonton Vermillion) | カナダ |
| 3位 | カイリー・リアン(Kailee Ryan) | カナダ |
Red Bull CRASHED ICE WORLD CHAMPIONSHIP 2010 結果
| ミュンヘン | ケベック | 合計 | |||
|---|---|---|---|---|---|
| 1位 | マーティン・ニエフネッカー (Martin Niefnecker) |
ドイツ | 1000点 | 800点 | 1800点 |
| 2位 | カイル・クロックソール (Kyle Croxall) |
カナダ | 0点 | 1000点 | 1000点 |
| 3位 | ガブリエル・アンドレア (Gabriel Andrea) |
カナダ | 800点 | 90点 | 890点 |
選手出身国
アイルランド、アメリカ、オーストリア、オランダ、カタール、カナダ、スイス、スウェーデン、スロベニア、チェコ、ドイツ、フィンランド、ラトビア、日本 (14カ国)
※アイスホッケーが国技であるカナダでは、予選会に12,000人が応募し、11都市で予選を実施。
Red Bull CRASHED ICEについて
2000年にスウェーデンで誕生した、アイスホッケー、ダウンヒル・スキー、そしてスノーボードクロスの要素を取り入れた新しいアイスクロスのダウンヒル・スポーツ。トーナメント方式で行われるレースは、1レース4名毎に行われ、アイスホッケーのプロテクターを付けた選手が、全長約300~550メートル、高低差約50~60メートルの氷のコースを、ヘアピンカーブやバンクコーナー、連続バンプや段差などの障害物をかわしながらゴールを目指します。
現在までに、カナダをはじめ、スウェーデン、フィンランド、アメリカ、ロシア、スイス、オーストリアなど、世界9カ国でのべ16大会が開催されています。
今年より世界選手権としての開催がスタート。初年度の今年は、1月16日のドイツ・ミュンヘン大会と、3月20日のカナダ・ケベック大会の2戦を開催します。
日本代表は後半戦のケベック大会から参戦します。
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