Red Bull CRASHED ICE World Championship (C)Red Bull

1月15日(土)に、ドイツ・ミュンヘンにてRed Bull CRASHED ICE World Championship 2011(レッドブル・クラッシュドアイス世界選手権2011)の開幕戦が開催されました。会場となったオリンピック公園には、寒い中にも関わらず2万3000人の観衆が詰めかけ、大観衆の前を世界21ヶ国から参加した142選手(予備予選参加者含む)が、人工の氷で覆われた全長353mのレース・トラックを滑り降りました。

Red Bull CRASHED ICE史上17回目の開催となった今回のレース・トラックは、最大傾斜角68度、長さ15mの下り坂から始まり、2つのブリッジジャンプ、2台のキッカー、そして落差8mと6mのジャンプなどで構成され、激しいレースが繰り広げられました。トラック設営には、140名のスタッフが10日を費やし、またコースを氷点下10度に保つ為に、2,000平方メートルもの保冷マットが敷き詰められました。

レースは、年々参加選手のスキルがあがっており、競争が激しくなっています。Red Bull CRASHED ICEで過去7度の優勝経験を持つJasper Felder(ジャスパー・フェルダー/スウェーデン)ですら、準々決勝レース中にミスを犯し、時速70kmで保護用ネットに激突してレースから姿を消しました。レース後ジャスパーは「世界のトップ選手はどんどん強くなっているから、どんな小さなミスも命取りになる」とコメントしています。

今回初出場した中村克選手(23歳、長野県)は、大会直前4名のクロス形式の予定だった予選が1名ずつのタイムトライアルとなった事で、自身がスキークロスで培ってきた経験を生かせず、残念ながら決勝ラウンド進出には至りませんでした。今回の初参戦に対し「完走できて、すごく面白かったです。観客も大勢いて、みんなが応援してくれてすごく楽しかったです。結果的には期待にこたえられず悔しいですが、課題も見えてきたので次戦以降にむけて頑張りたいです」とコメントしました。

そして今回、障害物が連続するレース・トラックを、抜群の勇気と平衡感覚、そしてアドレナリン全開で制したのは、バンクーバー出身のKyle Croxall(カイル・クロクソール/カナダ)。
次の大会は、2月5日、オランダのファルケンブルグで行われますが、今回2位のArttu Pihlainen(アルットゥ・ピヒライネン/フィンランド)、そして昨年のワールド・チャンピオンの Martin Niefnecker(マルティン・ニーフネッカー/ドイツ)らがリベンジに燃えています。


レース結果/ミュンヘン大会

1位 カイル・クロクソール Kyle Croxall(カナダ)
2位 アルットゥ・ピヒライネン Arttu Pihlainen(フィンランド)
3位 ルーカス・コルク Lukas Kolc(チェコ)
4位 スコット・クロクソール Scott Croxall(カナダ)(※優勝したカイル・クロクソールの弟)
5位 アダム・ホースト Adam Horst(カナダ)
6位 ジム・デ・パオリ Jim De Paoli(スイス)
10位 マルティン・ニーフネッカー Martin Niefnecker(ドイツ)
26位 ジャスパー・フェルダー Jasper Felder(スウェーデン)

Red Bull CRASHED ICE 世界選手権2011 スケジュール

1月15日(土) ドイツ/ミュンヘン …終了
2月5日(土) オランダ/フォルケンブルグ  
2月26日(土) ロシア/モスクワ  
3月19日(土) カナダ/ケベック・シティ  

Red Bull CRASHED ICE World Championship 2011 (レッドブル・クラッシュドアイス世界選手権2011)

2000年に誕生したアイスホッケー、ダウンヒル・スキー、そしてスノーボードクロスの要素を取り入れた競技Red Bull CRASHED ICEの世界選手権。
Red Bull CRASHED ICEは、アイスホッケーのプロテクターを付けた選手が、最高時速が70kmに達する中、全長約300~550メートル、高低差約50メートルの氷の特設コースを一斉に滑り降りるレースです。レースは1ヒート4名毎に行われ、選手たちがコース途中に設置されたヘアピンカーブやバンクコーナー、連続バンプや段差などの障害物をかわしながら、猛スピードでコースを駆け抜ける様子は圧巻です。
コースは街中に設置され、毎年数多くの人々が観戦に訪れます。昨年開催されたドイツ大会では5万人、カナダ大会に至っては2006年の初開催以来、毎年10万人以上が訪れる一大イベントとなっています。

この競技が誕生して以来、2010年12月時点までに世界9か国でのべ16大会が行われ、昨年よりワールド・チャンピオンシップとして、ドイツ、カナダの2か国で開催されました。2011年はさらに開催数を2つ増やし、ドイツ(ミュンヘン)、オランダ(フォルケンブルグ)、ロシア(モスクワ)、カナダ(ケベック・シティ)の4大会が開催されます。

参加資格 16歳(カナダのみ18歳)以上の男女。未成年者は保護者サインの承諾書が必要。
レース 現地選考会 現地予備予選会の上位100名が参加。タイムトライアル形式で現地枠64名を選考
  インターナショナル選考会 現状のワールドランク・トップ32名と、指定国代表団32名、その他予選開催各国の1位が参加。
タイムトライアル形式でインターナショナル枠の64名を選考
  予選ラウンド 現地枠64名とインターナショナル枠64名の計128名が1ヒート4名で予選ラウンドを争い、各ヒート上位2名の計64名が決勝ラウンドへ進出
  決勝ラウンド 予選ラウンド通過者64名による1ヒート4名でのレース。
各ヒート上位2名ずつが次のラウンドに進出していく形式で、最終順位を決定。
ルール ホールディングやプッシング等、意図的な妨害行為で相手を遅らせたり、コースから押し出した場合は自動的に失格となります。(不可避な状況下での行為は対象外)
違反者はそのヒートでの最下位となります。違反発生時の再レースは行われません。
ポイント 各大会での順位に応じて100位までポイントが与えられ、シーズンの合計ポイントが
最も多い選手がワールド・チャンピオンとなります。
シーズン終了時点で1位が複数人の場合、優勝回数が多い選手が勝者。
優勝回数も同数の場合は、2位の回数(以下、同様に3位、4位の回数)で決定。全て同数の場合は、選考会のタイムで決定。

日本人選手 プロフィール

中村克(なかむら まさる)選手

名前: 中村克(なかむら まさる)
年齢: 23歳
出身: 長野県下高井郡
身長: 176cm
体重: 88kg
職業: プロ・スキーヤー(アルペン/スキークロス)

2歳からスキーを始め、5歳よりアルペンスキー選手として活動。中学2年の時に、全国大会の大回転で同学年最高で唯一入賞3位になり、3年の時には回転で全国大会優勝を果たす。同年、日本代表選手としてアジアチルドレンに出場し、大回転で2位。「日本の中にいて日本一にはなれるけど、世界の最前線で戦う選手にはなれない、世界に目を向けるなら、世界で経験すればいい」という思いで、世界の最前線で戦う選手を目指し、高校1年より4年間アメリカのバーモント州にあるスキーアカデミー、Green Mountain Valley Schoolに留学。世界中を飛びまわりながら、トップアスリート達から学ぶ。帰国後は国体、全日本選手権、コンチネンタルカップ等のレースで活躍。09シーズンからはスキー・ロスも始め、10シーズンに念願のワールドカップ出場。

経歴

2009年 FIS Far East Cup 雫石大会SG、2位5位
  FIS Ski Cross 札幌国際大会、優勝2位
  FIS Ski Cross サンアルピナ加島槍大会、3位
2010年 FIS World Cup 出場

参加予定大会

1月15日(土) ドイツ/ミュンヘン
2月5日(土) オランダ/フォルケンブルグ
3月19日(土) カナダ/ケベック・シティ

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