Red Bull THRE3STYLE 関東予選
今年の冬、発祥地カナダにて Party Rock の世界No.1を決めるDJコンペティション 「Red Bull THRE3STYLE (レッドブル・スリースタイル) 」。7月の日本代表決定戦に向け、北海道、関西、九州、中部の各4地区からの代表2名が既に決定した中、いよいよ最終ラウンドとなる横浜での予選が5/27(金)、横浜は元町のTHE BRIDGE YOKOHAMAにて行われた。耳の肥えたオーディエンスの心を捉えるのは誰か!?
昨年日本代表として世界大会を経験しているIKUを筆頭に、HOKUTO、オショウ、SHINTARO、8MAN、KEKKE、WATARU、toMU:吐夢 の総勢8名。すでにDJとして確かな地位を築いている面々もいて、ハイレベルな戦いが予想される今大会。会場には、雨にも関わらず総勢300名のオーディエンスが詰めかけ、ホームイベントのダンス・ショーケースに盛り上がりを見せている。
夜中1時半、MC NONKEYの煽りで、予選最終ラウンドの火蓋が切って落とされた。Michael Jackson “Beat It" のボトムに乗せてオリジナルのSEを擦る一番手は、札幌出身のKEKKE。つないだのは、同じくMichael Jacksonの "Thriller"、 Dr. Dre feat. Snoop Doggy Dogg、そしてKRS-ONEと東西のOl' Skoolフレイヴァを投入し、エレクトロ、ジャーマントランスと続け、オペラにJラップのフロウを乗せ、タイムアップ!続けて2番手、Vestax日韓大会グランドチャンプの実績を持つSHINTAROは、カウントダウンからインダストリアルビートに乗せてヴォーカルのトランスフォーマー。バトルDJさながらのスタイル、と思いきや、一気にBPMを上げてロッキンブレーク、エレクトロ、Red Hot Chili Peppersエディット、Busta Rhymes、と多岐に渡るパーティチューンを投入しながらクラブスクラッチを織り交ぜる。前半戦2名のプレイは、選曲の幅と独創性、そして贅肉の無いルーティン構成で、今大会のレベルの高さを感じさせる。3番手、甚平姿のオショウは、アヤしい笑顔でDick Dale and his Del Toneのエディット、The Black Eyed Peas "Pump It" 投入でステージ中央に踊り出し、袖で針を飛ばすも、構わずとにかくアガる。アガる。雅楽の打楽器、笏拍子を打ってルパン三世のエディットからK.C. And the Sunshine Bandを投入しながらハラリハラリと上着を脱ぐ。DJのアガりに乗せられ、フロアも興奮の極みへ。
中盤戦4番手は、DMC NYで準優勝を経験しているtoMU:吐夢。惜しくもバトルブレイクの2枚使いで針トビを食らうも、アブストラクトなブレイクビーツにフレーズスクラッチの応酬、ドラムンベースにハイレベルなトランスフォーマーを合わせて持ち直す。後半にRHYMSTER、C&C Music Factoryを投入するも、全般的にNYカラーの渋めな選曲で、 West Coastラップ/ダンスホール・レゲエ直球の横浜オーディエンスを踊らせるのは叶わず。続く5番手HOKUTOは、ヘヴィーボトムのHip HopからRino、ラガチューンからBPMを上げてBusta Rhymesのフロウを乗せたエレクトロ、そして定番系のダンスチューンへと、手堅くアゲるセットを披露。6番手IKUは、前半、バトルブレイクスからRockyテーマ、Alicia Keys、Electro系アンセム、Beatlesを、トランスフォーマー&クラブスクラッチを織り交ぜながらつなぐ。後半はWRECKX-N-EFFECTからB BoyのバイブルIncredible Bongo Bandをつないでフロアを完全にRockし、多彩な選曲をタイトにルーティンに組み込み、王者の貫禄を見せる。
7番手に登場した地元横浜出身の8MANは、BPM速めのエレクトロからJ-Rapアンセム、そして更にピッチアップしてスウィングジャズ系のダンスチューン、WRECKX-N-EFFECT、Nirvana、LFMAOの"Shots“で爆発を起こし、最後はダンスホールで締め、バトルの最中であることを忘れさせてしまうようなパーティの盛り上がりを演出した。トリのWATARUは、KRS ONEからMary J Blige “Real Love" Dance Hall Editへつなぎ、Bee Gee's、 Fatman Scoop、そして Michael JacksonのBel Biv Devoe、 Heavy D & the Boyzで応酬。新旧の定番を織り交ぜたプレイで若いオーディエンスを盛り上げ、タイムアップ。
審査に入ったのは予選各地を回ってきたツアーDJのDJ Ta-Shi、渋谷Harlem “Red Zone" のKOYA、そして80年代から一線で活躍する重鎮 KENBO。ポイント集計の上、「スキル」「選曲」「盛り上がり」「独創性」「ステージ映え」を中心にディスカッションが行われた。厳正な審査の後、MC NONKEYのシャウトがフロアにこだまする。
「2位、DJ IKU!! そして優勝は…、レペゼン045!! DJ 8MAN!! 」
8MAN、地元のフォロワーへの感謝を込めてマイクパフォーマンス、「いつも支えてくれている横浜のホーミーズ、男も女もマジで皆、Respect Y'all!!」
フロアはいつまでも興奮冷めやらない様子。
大会後、8MANは、「小細工なし、直球勝負でやって楽しかったです。とにかく Do My Best で東京では更に頑張ります」とコメント。
2位のIKUは、「世界大会を見据えたルーティンを組んできたのに、肝心の盛り上げどころでクロスフェダーのツマミが飛んでやりたいことができなかったのが残念です。世界大会に戻りたい、という気持ちが強いので、そのためにもこの悔しさをぶつけて次は優勝したいです」真摯な姿勢で雪辱に燃える。
審査員を務めたKENBOからは、「IKU君はプレイの中に、一回世界を見てきているんだなというのがわかったし、8MANはホームでぶち上げて次はどう料理してくれんだ?て感じ。ヒップホップの4大要素であるDJバトルはスタイルウォーズなわけだから、その中で日本人なりの音楽好きで引き出しの多いところ、日本人として物事を発展させてクオリティを高めてしまう良さというのをDJの面でも存分に発揮して世界に行って欲しいね」
こうして、北海道、関西、九州、中部、関東、各2名、合計10人のファイナリストが出揃った。一発勝負の戦いに、どんなルーティンとアイデアを引っさげてくるのか。世界戦への切符を賭けた7/18(月・祝)、渋谷 clubasiaでの大一番が楽しみなところである。

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