Red Bull Thre3style

Red Bull Thre3Style Japan 福岡予選 @Early Believers

Red Bull Thre3Style Japan - Fukuoka (C)Red Bull

5月9日、博多・天神にあるEarly Believersで行われたRed Bull主催のDJコンペティション、Red Bull THRE3STYLEの福岡予選。東京予選に引き続き行われた、2都市目の地区予選だ。

当日は雨。さらにGW明けの日曜日開催ということもあり、客足に不安を感じる声も聞かれる中、集まったのは200人を越える観客。地元博多のクラブシーンを代表する、実力派ぞろいの8人のDJによるショーケースへの注目度の高さが伺える。また、東京で開催されるジャパン・ファイナル進出をかけての戦い、さらにはパリでのワールド・ファイナルへと続く予選ラウンドということもあって、贔屓のDJへ仲間がショーケース前から激励の言葉をかけるなど、地区予選ならではの雰囲気が開場を包む。

イベント会場直前に行われたくじ引きで決まるプレイ順は、勝敗に大きな影響を与える。特にRed Bull THRE3STYLEは、観客の盛り上がりもジャッジのポイントになるコンペティションで、加えて今年はじめて日本に本格的に上陸したショーケースだから、前半の3人あたりまでは、やはり観客もその楽しみ方を咀嚼・消化し、お酒が回るのにも時間がかかる。そのため、最初はどうしてもフロアも盛り上がりにかけてしまう(特にひとり目のDJはなおさらだ)。DJも、予め15分のセット(ミックスの流れ)を作って望むことが多いはずだが、必ずしもそのセットがくじ引きの順番にフィットしたミックスになるとは限らない。しかし、勝負は運も実力の内。開始直前までアドバンテージが生み出しにくいという意味では限りなくフェアな大会と言える。

東京同様、MCによる大会の概要説明とルール説明、そしてジャッジ紹介の後、いよいよ始まったショーケース。1人目、2人目と、出場DJはヒップホップのスタンダードなミキシングをベースにしつつ、ロック、ディスコ、エレクトロからハウスまで、様々なヒット曲を交えた安定したミックスを展開するも、やはりフロアの盛り上げに苦しむ様子が伺える。そんな中、最初のピークタイムを演出したのは、4人目のDJ VUL。ヒット曲のポップネスと、ミキシングの技術に裏打ちされた絶妙の展開のバランスでヒップホップからロック、エレクトロ、ハウス、レゲエにドラムンベースと様々なジャンルを縦横無尽に駆け回り、会場の熱気を一段引き上げることに成功。

こうなると、その後の何をかけても盛り上がる、続くDJとしては最高のフロアの温度感。DAFT PUNKの「One More Time」に、C+C music factory「Gonna Make You Sweet」、Beastie Boys「Intergalactic」、Nirvana「Smells Like Teen Spirit」と、次々にフロアに鳴り響くポップ・チューンの嵐に、会場はもはやディスコ状態。日曜の夜であることを忘れさせるほどにヒートアップしたショーケースとなった。

しかし、この状況で苦労したのはジャッジたち。拮抗する技術力に、選曲のバランス、そして来場者の盛り上がりの差別化が本当に難しいからだ。来場者、関係者ともに様々な予想が渦巻く中、いよいよ予選通過者2名が発表される。ジャッジであるDJ SOUSHI、DJ MOTCHAN、DJ ODAという、博多のベテランDJたちがステージ上でマイクを取り、発表された名前は…

「2位はProvidence!、そして1位はDJ DIRT FLARE!!」
その瞬間、観客から沸き起こる拍手と歓声。はにかみながら両者がステージへ上がる。

「今回は本当に難しい審査となりました。 技術はモチロンのこと、 最終的な決め手は、“今の音"をかけるDJということでこの2名を選ばせてもらいました。世界を見据えて勝負するということですので、博多のDJとして、地元の応援に恥じることの無く、是非東京では1位を獲って、そしてパリで活躍してきてください!」とDJ SOUSHIが熱いコメントを贈る。たしかにProvidence、そしてDIRT FLAREともに、要所要所では万人が知る名曲をおりまぜつつ、根底のグルーヴは非常にアグレッシヴかつエネルギーに満ちたプレイで一貫していた。そしてそのプレイがジャッジにより「今の音」として評価されたことは、きっと次の決勝でも大きな自信につながるに違いない。

そして手渡されたファイナリストの証の12インチレコードを手に、ステージ上でガッツポーズを見せる2人。こうして福岡も大盛況で幕を閉じた。イベント後、バックステージで感想を求められた2位Providenceと1位DIRT FLAREはそれぞれこう振り返る。

Providence

「出場したDJそれぞれハンパないスキルの人たちばかりの中で、こうして2位として選ばれたことを本当に嬉しく思ってます。自分としてはいくつかミスもあったので、改めて東京での決勝に向けて、どういう時でも対応出来るようなミックスをしっかりと作りこんで臨みたいと思います。」

DIRT FLARE

「実はかなり調子に乗って、下準備をあまりしていなかったこともあってバタバタのプレイになってしまいました(笑)。福岡という特殊な街の特性を、自分のプレイを通じて決勝で表現出来るように頑張ります。それから、ちゃんとプレイリストの整理をします(笑)」

非常に対照的なコメントを残したこの2人、実は地元では先輩後輩関係にあるというから驚き。DIRT FLAREのコメント通り、この2人が表現する“地域の特色"が東京でどのように評価されるのか、決勝でのプレイを期待したい。


福岡予選大会

日時:5月9日(日)
会場:Early Believer
時間帯:23:00-1:00
Judge:DJ Ono / DJ SOUSHIさん/ DJ Mocchan
MC:Steelo
DJ:DIRT FLARE / Providence / VUL / High Switch / AK / SHOE / EMMMDEE / KURIBO
1位DJ DIRT FLARE
2位DJ PROVIDENCE

コメント

    コメントを追加

    *すべての項目に入力してください
    入力文字数は2000までです :
    左のコードを入力して「コメントを投稿」をクリック

    記事 の詳細