Red Bull THRE3STYLE 関西予選
結果
1位:BENTO
2位:$CREW ACE
Party Rock の世界No.1 DJ を決めるDJ コンペティション 「Red Bull THRE3STYLE (レッドブル・スリースタイル) 」日本予選の第2戦は、関西、大阪で行われた。今回のヴェニューは道頓堀川から一本入った筋に位置する心斎橋のClub Pure。店内は国際色豊かな客層で賑わい、DJの選曲に口ずさみながらタテノリで即応するクラウドの雰囲気は成熟したHip Hop文化の様相をうかがわせる。5/13(金)、HUMAN BEAT BOXERとして活動するMC Choke-SPの軽快なリズムに促され、総勢400人の聴衆が次第に温度を増す中、全国屈指の腕利きが集まるこのエリアを制するのは誰か。
ハイレベルな争いが展開した昨年に引き続き、今回も大会の大目玉となりそうな予感の関西予選。出場者はSATOCHIN、MITCH、FUMI、$CREW ACE、SENCE BEATS、DEEP、KUTSUWADA、BENTO の総勢8名。一番手の SATOCHIN が、まずは Hip Hop を切れの良いスクラッチからのカットインで的確につなぎ、Red Hot Chili Peppers (以下、RHCP)をドロップ、そこから一気にアーリー 90'sハウス、Disco へとテンポアップし、溢れかえるフロアは早くもほぼ全員がハンズアップ状態。後続の DEEP は、バングラ/ラガ・ビートに乗せてスクラッチを披露し、続けて定番のパーティー・チューンから2Pac、Snoop Dogg と続いて後半でテック/トランス路線で盛り上げる。比較的ハイテンポで進む曲の展開が続く中、3番手で入ってきたのは、2010年Red Bull Thre3Style大阪予選で2位を勝ち取った$CREW ACE。のっけから謎の笑い声をドロップ、そして Lauryn Hill の歌声を挿入して観衆を引き戻し、 Arrested Development へつないでフロアを熱狂から温かいグルーヴへと導いてゆく。中盤からはRHCP、Queenのアンセムからオルタナ系のロックへつなぎ再び熱狂の渦へ巻き込み、バングラビート、G-rap, House, German Tranceと、15分の持ち時間内で多岐に渡るジャンルを披露しながら興奮の高みへと誘うタイトな構成。締めには『北斗の拳』 からのサウザーのSE、「帝王に歯向かう者は、死あるのみ」を披露し、フロアを一気に爆発させた。
$CREW ACEの持ち上げたグルーヴをそのままに、中盤戦4番手KUTSUWADAはダンスホール・レゲエから2pac、Run DMC等パーティー・チューンでの応酬。5番手のFUMIはエレクトロから 80's チューンにRHCP、 ディスコをドロップし、フロアは止めどなく沸く。6番手のMITCHが登場したところでフロアはさらに密度を増し、中盤戦まではあまり見られなかったスクラッチでの応酬で、聴衆はタテノリする一つの塊へと化した。プレイ中盤に機材面でのトラブルに手を焼くも、鮮やかなスキルを武器に怒濤のトランスフォーマー、2枚使いからややビートダウンのハウスを構築し、フロアを盛り上げた。
後半戦7番手は今回唯一の外国人、BENTO。ミックス系のDJ特有の現場感覚で定番のダンスチュ―ンからChicago、 Queen、 RHCP、そして The Jackson Five と、揺るぎないグルーヴを築き上げ、極めつけは "Let's Go" のフレーズのループを徐々にテンポアップしながら ドロップしたGuns N' Roses。これには審査員席の DJ Ta-Shiもビッグアップ、会場がRockされている瞬間だった。続いてトリの SENCE BEATS は、ヴァイオリンの入ったオブスキュアなテクノで派手なジャグリングを披露、これまたバトルDJ独特の独創性とアピールでドラえもんのSE、Rino、 Dev Large のアカペラを使ったスクラッチ、後半はドラムンベースの2枚使い、そして定番の Underworld へつないで勢いよく締めた。
今回の審査員は3名、おなじみDJ Ta-Shiと、関西からHip Hop 界の重鎮、TANKOとDJ MINAMI。厳正な審査の結果、優勝は…、BENTO!! そして2位は、$CREW ACE!!
TANKOは、「昨年よりもレベルが上がったなという印象だよ。皆、大会の主旨をよくわかって望んできたな、という感じ。全員良いプレイだったと思うけど、やはりBENTO はグルーブ感の良さ、$CREW ACE は構成がオリジナルで独創性があったし、ちゃんとフロアの雰囲気を見ながらプレイできていたというのも良かったね。そういう面で、この二人が抜きに出ていた。どちらもよく知っている人間なんでね、東京での決勝もクリアして是非、世界へ行って欲しい」、改めて関西のレベルの高さを賞賛した。
BENTOは、「実は、参戦が決まったのはたった2週間前なんだ。外国人である僕なのに日本戦に参加させてもらえるなんて、 Red Bull の懐の深さに感謝だよ!今日はリハーサルしたんだけど組んでたセットがしっくりこなくて、本番直前に頭とケツの部分を変えたんだ。もうやるしかない!て感じで(笑)。僕はスクラッチで魅せるようなDJじゃないけど、色んなジャンルから音楽を引っ張ってきてパーティをRockするのは得意だから、本戦もこんな感じで絶対優勝するよ!」とコメントした。
$CREW ACEは、 「耐えたな、という感じですね。負けは許されないんで。頭は、ワードのつながり、リリックでつないでいく構成にしました。で、中盤からは、僕が年2回くらい海外へ行ってる中で学んできた、海外で盛り上がるロックとかオルタナとか、他の人が掛けないような曲でオリジナリティをアピールできればと思いました。上海に移住したTAKE (昨年の大阪代表)とスカイプで昨日話したんですけど、絶対勝つという彼との約束を守れて良かったです。決勝は選曲とルーティンでもっと自分の色を出せるようにして優勝したいですね」と語った。
2度目の雪辱を晴らし、聖帝サウザーよろしく覇王の将星となるか、あるいは外国人として初の日本代表となるか、関西代表両名の闘志とスキルが他選手の大きな脅威となることは間違いなさそうだ。

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