世界遺産の前で行われた第2戦はアダム・ジョーンズが初優勝
Red Bull X-FIGHTERS World Tour 2010の第2戦が、5月14日(金)にエジプトのカイロで開催されました。大会は、世界遺産に登録されている3大ピラミッドと大スフィンクスの目の前の特設会場で行われ、日本人選手2名を含む世界トップクラスのフリースタイル・モトクロスライダー12名が参戦。紀元前2600~2700年前に建造された世界有数の建造物を前に、バイク・パフォーマンスの限界に挑みました。
砂混じりの風が吹き、40度まで気温が上昇する中、約1万人の地元のファンが会場に詰めかけました。日が暮れても風が生暖かいエジプトの夜空を、12名の選手たちは高さ15メートルまで駆け上がり、フリースタイル・モトクロス(FMX)の技の披露。参加選手だけでなく、悠久の時を過ごしてきた全長73.5メートル、高さ20メートルの大スフィンクスも久しぶりに興奮したことでしょう。
バイクと選手にとって過酷な環境の中、前回大会優勝者のアンドレ・ヴィラ(ノルウェー)を破って大会を制したのはアダム・ジョーンズ(アメリカ)。初優勝を飾ったジョーンズは「やっと夢を実現することができた。ここカイロのコンディションは簡単では無かったが、決勝戦ではパーフェクトに走ることが出来た」とコメントしています。
今大会には、2005年からX-FIGHTERSに参戦している佐藤英俉(31歳、福島県)に加えて、佐藤選手と同じチームに所属する鈴木大助(29歳、宮城県)が初参戦を果たしました。鈴木選手は初参戦ということもあり、決勝前日に行われた予選突破に失敗。決勝日は、決勝トーナメント進出の2枠を目指して6名の選手とラウンド1を戦いましたが、惜しくも3位(総合10位)に終わり、ラウンド2への進出はなりませんでした。昨年総合3位のベテラン佐藤選手は、前回のメキシコ大会時に痛めていた指の怪我も治り、予選5位で決勝トーナメントに進出。しかしながら、ラウンド2では表彰台の常連ロビー・マディソン(オーストラリア)と対戦し敗北、残念ながらセミ・ファイナルには進めませんでした。
佐藤選手コメント
「今回もロビー・マディソンと対戦。実は直前までアンサー方式(セミ・ファイナルから採用された二人同時に走る方式)だと思っていて完全に油断していたけど、走る直前に気がついてなんとかセーフ。結局負けてしまったけれど、自分の出来る事は全部出したし、それで負けたなら、それは自分の実力って事でしょう。やれる事は全部出したのですっきりしています。」
鈴木選手コメント
「終わってみればやっぱり楽しかったです。世界トップクラスの人たちばかりで一緒に飛ぶのも見るのもテンションが上がりっぱなしでした。イベント内容は流石、世界のRed Bullという感じで、ちょっとしたところにもこだわりがあったり、いちいちかっこよかったです。最初は、コースとバイクのセッティングにかなり手間取ったんですが、徐々に調子が良くなって、最後のランは自分の実力を全部出せたので納得は出来ました。もちろん結果には満足していないので、またチャンスを自分で引き付けるくらいの気持ちで前進あるのみです。このチャンスをくれたRed Bullと全ての人に感謝です。Peace!」
Red Bull X-FIGHTERS World Tour 2010 ランキング
| 順位 | 氏名(国籍) | MEX | EGY | RUS | ESP | GBR | ITA | 合計 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | アンドレ・ヴィラ(ノルウェー) | 100 | 80 | - | - | - | - | 180 |
| 2 | ネイト・アダムス(アメリカ) | 80 | 65 | - | - | - | - | 145 |
| 3 | アダム・ジョーンズ(アメリカ) | 25 | 100 | - | - | - | - | 125 |
| 4 | ロビー・マディソン(オーストラリア) | 65 | 55 | - | - | - | - | 120 |
| 5 | リーバイ・シャーウッド(ニュージーランド) | 30 | 45 | - | - | - | - | 75 |
| ジム・マクネイル(アメリカ) | 45 | 30 | - | - | - | - | 75 | |
| 7 | 佐藤英俉(日本) | 35 | 30 | - | - | - | - | 70 |
| 8 | ダニー・トーレス(スペイン) | 55 | - | - | - | - | - | 55 |
| 9 | リボル・ポドモル(チェコ) | 0 | 25 | - | - | - | - | 25 |
| 10 | チャールズ・パジェス(フランス) | 20 | - | - | - | - | - | 20 |
| ランス・コーリー(アメリカ) | - | 20 | - | - | - | - | 20 | |
| 12 | ブレイク・ウィリアムズ(オーストラリア) | 15 | - | - | - | - | - | 15 |
| 鈴木大助(日本) | - | 15 | - | - | - | - | 15 | |
| 14 | キャメロン・シンクレア(オーストラリア) | 10 | - | - | - | - | - | 10 |
| ピーター・ピラット(チェコ) | - | 10 | - | - | - | - | 10 | |
| 16 | ヨハン・ヌンガライ(メキシコ) | 5 | - | - | - | - | - | 5 |
| ニック・デ・ウィット(南アフリカ) | - | 5 | - | - | - | - | 5 |
開催スケジュール
| 第1戦 | 4月16日(金) | メキシコ・シティ/メキシコ | ・・・終了 |
| 第2戦 | 5月14日(金) | ギザ/エジプト | ・・・終了 |
| 第3戦 | 6月26日(土) | モスクワ/ロシア | |
| 第4戦 | 7月22日(木)、23日(金) | マドリッド/スペイン | |
| 第5戦 | 8月14日(土) | ロンドン/イギリス | |
| 第6戦 | 10月1日(金) | ローマ/イタリア |
Red Bull X-FIGHTERS World Tour (レッドブル・エックスファイターズ・ワールドツアー)について
2001年に初開催され、2007年にWorld Tourとなって4年目を迎えるフリースタイル・モトクロス(FMX)の世界的なイベント。世界トップクラスのFMXライダーたちが猛スピードでランプと呼ばれるジャンプ台を駆け上がり、10メートル以上の高さまでジャンプしてダイナミックに宙を舞いながら次々と技を繰り出し、トーナメント形式で戦う競技。
※:2001年~2006年の期間はワールドツアーではなく、各国の単独開催として実施。
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