Q.シーズン終了お疲れさまです。2010年の2年目のシーズンは試練の年でもあったかと思われますが、シーズンを終えての感想をお願いします。
最終2レースがキャンセルとなり、やや不完全燃焼でシーズンを終えた感はあります。前半2戦は好調なスタートで期待できる展開でしたが、残り4レースは十分な成果を得ることが出来ませんでした。
パイロットの能力は勿論のこと、総合的なチーム体制を強化する必要性がはっきりしましたね。今後の課題がはっきりしてきたので、長期的には非常に成果のあったシーズンとなったのかもしれません。
Q.2011年はレースが行われないということになってしまいましたが、これからの室屋選手の活動、および目標を教えてください。
2012年のエアレースカレンダーによりますが、この一年間を使って有効にトレーニングを積みたいと思います。具体的には世界曲技飛行選手権への参戦を目指して、フライトトレーニング・メンタルトレーニングを積みたいと思います。国内ではエアショーを中心に、皆さまにエアレースやフライトの素晴らしさを広めていきたいと思います!
Q.参戦2シーズン目の今年のシーズンはウィンザー、NYと2戦、レース参戦ができませんでしたが、そのときの状況はどうだったのですか。
何とか両レースとも参戦するべく必死の準備を行ったのですが、残念ながらかなわなかったんです。年間8戦中(最終的には6戦)の2戦を失う事は、今年の年間ポイントランキング目標に届かなくなる事を意味したので、非常に残念でした。
ウィンザーではテスト飛行2日目に、通常のテスト飛行中にキャノピーが突然開き、キャノピーのみならず飛び散ったキャノピーで水平尾翼まで破損してしました。
参戦に向けて修理の段取りをすぐに始めたのですが、キャノピーは特別製のハンドメイドのためウィンザー戦までの修理はおろかニューヨーク戦にも間に合わない事が発覚し、色々な可能性を模索していました。
そんな中、ハンネスから昨年まで使用していいた機体がオクラホマにあるので、レンタルしてもいいという好意的な申し出を受けて、これを借りる事としました。しかしエンジンは外れ、機体は分解された状態で最善の努力を尽くしましたが、ウィンザー戦には間に合わすことが出来ませんでした。そこで焦点をニューヨーク戦に絞って準備を進め、機体の調整・飛行トレーニングをウィンザーに一週間残って進め、万全の態勢でニューヨークへ向かいました。
悪天候で2日間スタンバイが続き、何とかニューヨークにたどり着いたのですが、そこでの着陸においてプロペラが滑走路と接触し、機体が使用不可能になりニューヨーク戦もキャンセルせざるを得ない状況となってしまいました。
ハンネスの機体は、ランディングギアが短くされていて地面とプロペラのクリアランスが少ないのが原因だったのですが、ウィンザーから続く一連のトラブルでチームの疲労も限界に達していたと思われます。
Q.さらに最終戦のポルトガル、そしてなんと最終戦になると考えられていたハンガリーもレースがキャンセルということで、ヨーロッパでのドイツ、ユーロスピードウェイでの最終戦に臨むことになりましたね。
本来は、ドイツ戦で調子を取り戻して残り2戦で表彰台を目標にしていました。
リオでのレースも雨天で中止となっているので、実質的にはパース以来のレースとなるので、感覚を確かめながら確実にフライトしたいと思っていました。それが最終結果を良くすると思いますし、来年への良い準備になると思っていたのですが。。(*最終戦のドイツで室屋選手は9 位で予選を通過したものの、決勝では、運悪く翼がエアゲートのパイロンをかすり6 秒という大きなペナルティが加算され、スーパー8への進出は叶わず、2010 年シーズンを終えた)
Q.日本でも室屋さんの活躍がTVや各メディアでも伝えられていますが、RBAR参戦前の状況と変わってきたことはありますか?
以前は、エアレースやエアロバティックなどを知っている人はごく限られていましたが、最近では、「ああ、あの風船のパイロンのやつでしょ?」とか、何かのテレビで見た、と言われます。特に若い女性層まで認知されているというのを非常に実感しています。
Q.日本のエアロバティックスを牽引する存在、そしてRBARに参戦する唯一の日本人として、どんな思いがありますか?また何かしら国内で予定されている活動はありますか?
国内では、10月に国内初開催となる全日本曲技飛行競技会を実施します。
RBARの影響でファンが増えた事から、実際に飛行するパイロットも増加していきました。
今後もスポーツとして啓蒙活動を進め、スカイスポーツ全体の愛好者が増えるように活動を続けていきたいと思います。
Q.2011年は日本での活動が中心になってくるのでしょうか?
2012年のエアレースカレンダーによりますが、この一年間を使って有効にトレーニングを積みたいと思います。具体的には世界曲技飛行選手権への参戦を目指して、フライトトレーニング・メンタルトレーニングを積みたいと思います。
国内ではエアショーを中心に、皆さまにフライトを披露出来る機会が増えると思いますので、引き続きご声援ください!